猫被ってたら、彼と出会った。【赤司征十郎】

猫かぶり４１ ページ12

「あ、赤司！？」

慌てて呟く。

でも、赤司が手をギュッと握っていてくれることで

少し落ち着く。

きゃあああああ


周りの女子が叫んでいることに気が付いて、辺りを見回してみると…

「A様の女子制服姿も見てみたいですぅぅぅぅ！！」

予想していた反応とは、まったく違っていた。

「私の制服かしますから、今すぐ着替えてきましょう！！」

両腕を掴まれ、強引に本校舎へと引っ張られる。

最後のあがきにと、赤司に目をやって助けてと視線を送っているが
当の彼は笑いながらこちらに手を振っていた。


くっそ、赤司、助けてよ！



あっという間に本校舎の更衣室へ到着。

制服を渡されて、更衣室に押し込められる。

改めてみると、この帝光中の女子制服は
スカートがかなり短い。

とりあえずウィッグを外してブラウスを着る。
ブレザーを羽織ってスカートを履いて…

着慣れていないからか手間取ったが、無事に着終える。

にしても、恥ずかしい。

扉の外は時間がたつにつれてざわめきを増していく。

あまりハードルを上げる前に出なくては。

私は扉を勢いよく開いた。


「きゃあああああああ」

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