6Q「黒子は僕です。」 ページ7
私の自己紹介が終わると、相田カントク。また驚きのことを言う。
「それじゃあお前ら…シャツを脱げ!」
「はい?」
これを聞いた瞬間は、耳を疑いたくなった。
さすがに私は、男性の体を見る趣味ではないのでつい目を伏せる。
脱げたかのような音が聞こえると、相田カントクは次々と一年生の筋肉のこと、そして身体の記録のことを言う。しかも、全て当たりらしい。
(やばいよ、このカントク…!)
すると、眼鏡男子高校生が近づいて教えてくれた。
「アイツの家はな、トレーニングジムだからな。父親の仕事を見ていく内に、相手の体を見ただけでどれくらいなのは分かっちまうんだよ。」
何それ凄い。トレーニングジムとか、お金持ちか。いや、お金持ちではないか。
だけど、その影響で一目見ただけで分かるとか…凄いなぁ。
そして、残るは空と眉二つの人。
お楽しみとして、取っておいたのかな?空は。
だけど、中々何も喋らないので私は目線をあげてみた。
その視線の先。カントクは、眉二つの人の前に立って固まっていた。
「んあ?なんだよ。」
そんな事言われても、特に反応しない。呆然としている。
私でも分かる。この人の筋肉…やばい。
すっごい、ハッキリしてる。うん。
「おい、カントク!」
「あぁ、ごめんごめん。じゃあ次は君ね。」
眼鏡男子高校生が声をかけると、やっとカントクは空の所に行った。
圧倒されたんだろうね。眉二つの人に。
空は、バスケ部をやってるからかそれなりの筋肉はある。だけど、そこまでとは言えない。
カントクは、ただ「んー…」と首をかしげて考えるだけだった。
「よしっ、これで終わり…後やってない人いるー?」
カントクが一年生に呼びかけるが、特にはない。じゃあ、これで終わりかな?
すると、私と空が待ち望んでいた名前が出てきた。
「おい、黒子は?」
「「黒子ォ!?」」
私と空はつい、ハモって反応した。
てっきり、やってないかと思ったけど…良かった。やってるんだ!
「あぁそっか。2人と黒子くんは同じ中学出身だものね。」
カントクの言葉には、2人でうんうんと何度も頷いた。やった、本当に…!
「あれ?でもいなくね?」
「この中に、黒子くんっている?」
「私たちから見ても、いないですよ?」
今いたら良かったけどね。
黒子の姿は、今私の目には見えない。けど…
「あの…黒子は僕です。」
影が薄いだけで、この言葉を聞いた瞬間、見慣れた姿が現れた。
水色の髪。白い肌。空よりはちょっと高めの身長。
間違いなく、黒子テツヤの姿だった。
ちょっと裏設定みたいなもん→←5Q「多分マネージャーになりますっ。」
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