180話:前に俺の居た町 ページ30
あ、忘れてた。
『なぁ赤井さん、来週の土日にさ…
出掛けないか?』
「[それは良いな!何処へ行くんだ?]」
『前に俺が住んでいた所』
「[ホォ、君は此処の他に住んでいた
所があるのか、それは知らなかったな]」
『…いや、そうじゃない』
其処まで言えば察したのか赤井さんは
黙ったが、構わず続けた。
『…前の世界に住んでいた地域に、だ』
「[……それは……]」
『なに、ちょっと見てみたいだけだ、
同じ日本だ、米化町の様な
オリジナルの町はさておき、
…行ってみたいんだ、
ついでに観光でもするか』
そう言えば沈黙はあったものの、
「[…了解、行こうか]」と言ってくれた。
『そういう事だ、じゃあ、そろそろ…』
「[…あぁ、じゃあ、またな]」
ほぼ同時に電話を切り、
俺は少し考え込んだ。
『(…もし同じ町の名前があったら、
もし同じ町並みだったら、もし…)』
複雑、だなぁ。
_________________________________________
※少しシリアス注意
仕事も終わり、車で数時間、やっといつもの米化町に帰って来た俺は家に入った。
『ただいま…つったって赤井さんも仕事だ』
今の時刻は午後4:50分頃、
まだあっちも終わってないだろう。
『(バルコニーでのんびりしよう)』
そう思って支度をした。
…その後、帰って来た赤井さんと
こんな会話をした。
「何故突然行こうと思ったんだ?」
『ロケ地で「変わってない」って思ってな、
もしかしたら…と思ったんだ』
「…もし、行ってみて君の住んでいた場所が
変わらない風景だったら、どうするんだ?」
『どうもしない、…けど、
懐かしいと思ったら、複雑だな』
「複雑?」
『うん、複雑、だって…』
変わらない風景だったら、
俺がどうなるか分からないからな。
…こうして俺達は、車で何時間も
掛けてその地域までやって来た。
「その君の住んでいた町は
地図にあったのか?」
『…あった、同じ文字で同じ場所に
書かれていたよ』
「!…そうか」
…そして、やっと着き、降りてみた、
その町並みは…………………。
_________________________________________
…何処かの良さげな旅館までの行きに、
赤井さんはおずおずと話し掛けてきた。
「A君、その…どうだったんだ…?」
正直、今の俺に話し掛ける赤井さんには
申し訳ない事をした、何故なら今の俺は…
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推しの顔がいい - 了解です! (2020年5月16日 23時) (レス) id: 39942f099a (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant(タイラント)(プロフ) - 推しの顔がいいさん» うーーーん地雷ですすみません!! (2020年5月16日 14時) (レス) id: 3c653ee3c0 (このIDを非表示/違反報告)
推しの顔がいい - 何個もすみません!赤井さんと夢主が入れ替わってる〜!?ってなって皆の前で色々しでかしてほしいです(笑) (2020年5月16日 0時) (レス) id: 39942f099a (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant(タイラント)(プロフ) - 竜斗さん» はい!受けます! (2020年5月15日 23時) (レス) id: 8824dda887 (このIDを非表示/違反報告)
竜斗 - 分かりました!無理言ってすいません……。お願いしますm(_ _)m (2020年5月15日 20時) (レス) id: 61912ff4bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tyrant(タイラント) | 作成日時:2020年4月14日 12時