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173話;初めて見た顔 ページ23

「あれ、Aさーん!」









真純が話し掛けるもまだ動かないA君、…まさか此処で『何だ、聞かれてしまったかハハッ』とか余裕だったら俺一人のダメージになる…。

だが



























































『…はっ?え、嘘…え』





























真っ赤、とまでは行かないが薄いピンクの柔らかそうな頬がいつもよりも濃くなって…その表情は…。









『っ…!』









サッとA君は片手で口元を隠す、
が、動揺に動揺を重ねた様な…。









「…ぁ」









成功、した





彼は、この上無く照れている!









『…おい、フラン…どういう事だよ…』









口元を手で隠したまま、赤い頬のまま目の瞳孔を伸縮させながらフラン君に目を向けて問いた。









「あはー、実はデートすると聞いてね…
悪いかなーって思ったけど俺達の悪ふざけで
こっそり来てみたんよ」

「私達は君の秀一に対する愛はどの位
なのか見たかったんだ、すまないね」









フラン君と父さんはそう言った途端、
A君はお腹を抑える様に蹲った。









「Aさん!?どうしました!?」

「待て秀吉、これは…」









母さんと秀吉もA君の様子を伺う、



A君はそのまま顔を上げ、
か細い小さな声でこう呟いた。



















『…俺…今凄く逃げたい…』









その顔は、羞恥でいっぱいだった。








………その後は、すぐに落ち着きを取り戻したA君に俺の家族に挨拶をし、笑い話になった…主に俺の家族のだが、
実はデートに使ったその店はフラン君が一日貸し切りにし、客達は後ろ姿だけ変装した俺の家族で、多少の騒ぎを起こしても良い様にとの事だったらしい、成る程、上手くできている。

店を出る時、フラン君はA君に
殴られていた、割と強めで。









「すまなかった、俺はずっと君の照れた顔を見たかったんだ、恥ずかしい目に合わせてすまない…」

『…良いよ、それにあんなベタ褒めの内容を
家族に聞かれたし…相打ち、という事で…』









帰りの車の中で謝るとそう言われた、


…確かに恥ずかしかったが、君のあんな照れた顔を見られたのなら寧ろチャラになる位だ、とは流石に言わなかった。





でも今日の出来事のおかげで俺の家族と君は更に絆が深くなった、それは君にとって良い事なのだろう、と後に気が付いてそう思った。

174話:まるで漫画の様→←172話;聞かれてしまう



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推しの顔がいい - 了解です! (2020年5月16日 23時) (レス) id: 39942f099a (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant(タイラント)(プロフ) - 推しの顔がいいさん» うーーーん地雷ですすみません!! (2020年5月16日 14時) (レス) id: 3c653ee3c0 (このIDを非表示/違反報告)
推しの顔がいい - 何個もすみません!赤井さんと夢主が入れ替わってる〜!?ってなって皆の前で色々しでかしてほしいです(笑) (2020年5月16日 0時) (レス) id: 39942f099a (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant(タイラント)(プロフ) - 竜斗さん» はい!受けます! (2020年5月15日 23時) (レス) id: 8824dda887 (このIDを非表示/違反報告)
竜斗 - 分かりました!無理言ってすいません……。お願いしますm(_ _)m (2020年5月15日 20時) (レス) id: 61912ff4bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyrant(タイラント) | 作成日時:2020年4月14日 12時

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