第38話 自惚れる ページ38
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「……好き」
気がついたら、そう口走っていた。
あっ、と思って顔を上げたその時、
「あの……豪炎寺くっ!?」
豪炎寺くんに勢い良く抱きしめられた。
「A……」
抱きしめられると、私の耳がちょうど豪炎寺くんの胸に押し付けられるかたちになる。
だから、豪炎寺くんの心臓が、ドクンドクンって波打つ音が、自分の心臓のそれと同じくらい、はっきり聞こえた。
私だけじゃない。
豪炎寺くんもドキドキしてるんだ。
その事実に、痛いほど胸が締め付けられた。
好き。
大好きだから。
だから、もう、存分に自惚れちゃっていいよね?
「私、豪炎寺くんのことが好き。好きです」
腕の中で豪炎寺くんだけに聞こえるように、呟いた。
「A」
顔を上げると、豪炎寺くんが愛おしそうに目を細めた。
それだけで、もう、十分すぎるくらい嬉しかった。
豪炎寺くんは私の頬に両手を添えた。
ぶつかる視線、指先から伝わる熱が私の頬を赤く染めた。
「A、
俺もAのことが好きだ」
唇を塞がれるのと同時に、花火が打ち上がった。
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pomme(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» いつもありがとうございます!ゆるゆる頑張ります(^v^) (2020年4月24日 23時) (レス) id: d65527bd76 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 真っ赤な空の下でから来ました。ここまで読んだだけでわくわくどきどきが止まりません!pommeさんのペースで頑張って下さい! (2020年4月24日 20時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pomme | 作成日時:2020年4月19日 10時