Happy Birthday NATSUME! ページ47
「いらっしゃいませ」
連れてこられたのは静かな喫茶店。
「ここって……」
「あれ、夏目くんじゃないですか?」
「に、兄さん達!?」
Aちゃん……仕込んだな……
兄さん達がいるなんて聞いてない……
『と、言うわけで本日のゲストです、夏目くん』
「いや、何が『と言うわけ』何だかさっぱり分からないヨ」
ボクの呟きは華麗にスルーされ、Aちゃんは何やらカバンを漁っている。
『そしてそして〜……本日の主役、夏目くんです!』
そう言われながらあの襷をかけられる。
……主役?
五奇人「『お誕生日おめでとうございまーす!』」
えっ、あっ、誕生日……今日か。
最近ドタバタしてたからすっかり抜けていた。
『お誕生日ケーキは人数多い方が楽しいかなって思ってこんな感じになったんだけど、どう……?』
恐る恐る上目遣いで訊いてくる彼女にかわいいと言うのを呑み込んで、
「子猫ちゃんありがとう……兄さん達モ、ありがとう」
そう言って、みんなで笑い合った。
§
誕生日ケーキを堪能した後、兄さん達はまだ団欒を楽しむらしく、そのまま残っていた。
ついでに、と誕生日ケーキと共にお昼ご飯も済ませた今はすっかり兄さん達と話し込んだりしたせいもあって14時を回っていた。
『えっとねー、次はー……』
「ねェ、子猫ちゃん」
ふと名案が思い付いた。
『ん?』
「ちょっと着いてきテ」
何だろうと首を傾げるAちゃんはそれでも素直に着いてきてれくる。
§
「ここだヨ」
『ここ……?』
「うン、ボクの家」
『!?』
何故急に連れてきたかというと、ここ1週間はボクしかいないし、
「付き合ってからそれらしいことをあまりしてこなかったからネ」
『そ、それらしいこと……』
「ホラ、どうゾ」
『じゃあ……お邪魔します……』
§
「……Aちゃん、こっちおいデ」
と、両手を広げて待つ。
『!』
少しびっくりしたように止まって、でもすぐに笑顔でこっちに来た。
『……ぎゅってするの……すき、かも』
ボクは小さく呟かれたそれを聞き逃さなかった。
「じゃあ、いっぱいこうしてあげル」
『!ん〜〜……ばか、今日は夏目くんの誕生日だから私が色んなところに連れて行ってあげようと思ったのに……』
「いや、飛び切りの誕生日プレゼントだヨ……♪」
そう言って2人の呼吸の音しか無かった部屋でキスをした。
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お誕生日おめでとう夏目くん!!!!大好きだよ!!!2話に渡ってしまいすみません!
Valentine 1→←Happy Birthday NATSUME!
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ユキ(プロフ) - レイナさん» おお!私の友達は、単発でゆうたくんきたらしいです…… わかりますそれ!笑あってる…嬉しいんだけど違うんだよ……!!ってなりますよね~笑 (2018年2月3日 1時) (レス) id: 6c0f05bafb (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - ユキさん» ジュエルのやったら☆4の夏目来たんですけど、あってるけど違うなってなりました笑 (2018年2月1日 22時) (レス) id: 5e8b66f1f1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - レイナさん» 返信ありがとうございます!夏目くん推しですか!エキセントリック引けなかったので、誕生日にスカウトしようかな、って思ってたら夏目くんスカウト来てウッてなりました……笑 いつか来たらいいですね…! (2018年2月1日 22時) (レス) id: 6c0f05bafb (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - ユキさん» えと、コメントありがとうございます!私も夏目押しなので全力で同意です。 (2018年2月1日 21時) (レス) id: 5e8b66f1f1 (このIDを非表示/違反報告)
三閑瞳佳。(プロフ) - ユキさん» いえいえ…… まあ猫耳夏目くんなんてあったらそうですね← (2018年1月29日 22時) (レス) id: 0c125ebf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜柑みか,レイナ x他1人 | 作成日時:2016年12月4日 0時