188話 ページ42
「あ!如月先輩!この間のTrickstar曲すごかったです!感動しました」
「私もです!テレビで色々あるって聞きましたけど歌詞との合わせが最高でした!」
音楽科の生徒は同じ高校生が業界でTOPクラスの作曲家であるAに憧れがあるため、色々と今まであった曲のことを話していた
『ありがとう。久しぶりにこっち来たから違和感しかないけどね』
「そうかもしれませんね…。この後お仕事なんですか?」
『んー?仕事ではないかもだけど、少し用事が出来てね。ちょっと行くところがあるんだ』
「へぇ〜」
Aは生徒に囲まれながら歩いていると、校舎の門の前に女子生徒の人だかりがたくさんあるのが見えていた。他の生徒も何があったのかと集まっており、Aも気になって集まっている生徒に声をかけて聞いた
「あ、如月先輩!実はですね先輩に用事…いや仕事の迎えが来てるんです」
『…迎え…まさか』
Aは何か嫌な予感がして生徒が固まっているところに声をかけて門を通ろうとすると、誰かに腕を引かれて人込みから出されていた。一部の生徒はきゃー!と声を上げていた
「嘘、なんでここに!?」
「やばい!生で見た!」
「秀越に行ってるのに…あ、もしかしてオータムのこともあるからかな」
「なるほど!仕事の話で!」
周りの生徒はAの姿を見てひそひそと話していたが。Aは嫌そうな顔をした
『んであんたがここにいるのよ…………茨』
「いやはや!今日の昼頃連絡がいったでしょ?SSの時の話し合いがあると」
『いや、知ってるけど。なんでこの大きな黒い車をよこしてあんたも一緒に来てるのか聞いてるのよ』
「場所が少し変更になるとお聞きしたので自分も行く途中にと…カメラ確認して外には出てないようですし」
『他校の監視カメラを確認してんじゃないわよ…んな大きな車持ってこないでほしかった』
そう、女子生徒が集まっていたのは校門前に大きな黒い車を止めてピシッと立っている茨がいたから。普通に道端にいるのも驚きだが他校でありライバル校そしてSSの準優勝者でもあるため余計に驚いていた
「では自分と一緒に電車で行きますか?」
『それはもっと嫌だ…。んまぁお言葉に甘えるよ、後輩も後ろにいるし余計なとこみられるのは勘弁だし……』
「如月先輩!いってらっしゃい」
『うん、ありがとう』
Aはしぶしぶ、茨の迎えの車にのって後輩たちに手を振っていった。
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reichan(プロフ) - 朱桜馨さん» ありがとうございます!ぐだぐだてすが!頑張らせて頂きます! (2021年8月16日 17時) (レス) id: 6782e5c62a (このIDを非表示/違反報告)
朱桜馨(プロフ) - お?主人公ちゃん脈アリな雰囲気出てきた?茨頑張れ!あと一押しだ!……………多分この話とても面白いです。更新頑張ってください!! (2021年8月11日 23時) (レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2021年3月20日 16時