奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ50)

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49話ページ50

「始めようか。僕達のステージを。響かせよう。僕達のアンサンブルを！」

試合形式は個人戦で初戦は真緒と渉の対決。五奇人である渉に負けぢと真緒は立ち向かっていた

2回戦目は北斗と弓弦だった。弓弦は北斗の行動に反対はせずに正々堂々と立ち向かった

3回戦目は真と桃李の対決。共に慌てながらも接戦であった

4回戦目はエース対決。両者は実力があるアイドルのため他の戦いより群を抜いていた

「明日からみんなが笑顔になる夢ノ咲学院になる！そのためにここまで来たんだ！」

その掛け声とともに、Aはいたずら顔で楽しそうに曲を流した。

全員がその歌を楽しそうに最後の力を振り絞って歌いっ切った。裏にいたあんずとAは嬉しそうに4人に拍手を向けていた

疲れたのか4人はそのままステージ上で寝っ転がっていたが天祥院の言葉により起き上がっていた

「もしもこの世に奇跡があるのなら希望が、夢が、愛があるならば僕もこの運命を愛せるかもしれない僕はね。ただ単にアイドルになりたかったんだ」

天祥院のその言葉に意味は難しかったが、アイドルになりたいという思いが強いということだけはAにはわかっていた。

非常に嫌ってはいたが、アイドルになりたい…アイドルへの思いが強い。それが分かっているため先ほども強く言えなかったのだ

「なんとなくわかる気がする…俺も…本当の意味でのアイドルになりたい夢ノ咲学院アイドル科の誰もがそうだ！あんたも俺達と同じじゃん！」

「そうかな…そうなのかもね。あぁ…きっとそうなんだ」

スバルのその言葉に天祥院もだがAも少し微笑みを浮かべていた

「DDD決勝戦の結果を発表します。投票の結果は…fineの勝利です！」

その言葉にトリックスターは悲しむようにモニターを見かけた

『会場の皆さん…投票の数をご覧ください。そして椚先生、ルールの説明をお願いいたします』

会場のアナウンスからAの声が響き、会場を落ち着かせていた

「ドリフェスには得票差が僅かな場合延長戦を開催するという規定があります

今回の決勝戦においてfineの得票数は確かにトリックスターを上回っていましたがその差はほんの数票です」

「どうする天祥院。延長戦するか？」

「いいえ…ここが潮時でしょう。構わないかい？」

「会長様がそうお望みならば」

「そ…それってつまり…」

「アメイジング！おめでとう！あなた達Trickstarの勝利ですね～！」

モニターには勝者Trickstarと表示された