32話 ページ33
「さてと…君達トリックスターは可哀想だけど解散させる。
けれどその構成メンバーは全てもっと有力なユニットに移籍してもらおうと考えている
そうだね…氷鷹北斗君と明星スバル君。君達は僕のfineに移籍してもらおう。この夢ノ咲学院における最強のユニットにね
この学院を…ううん。アイドル業界を担う存在になってほしい
もちろん他の二人についても考えている。衣更真緒君は彼を高く評価している敬人の紅月に移籍だ
遊木真君は我が校が誇る強豪ユニットであるknightsが欲しいと手を挙げてくれている
彼らは生徒会の勢力に属さない中では最大級の伝統ある古強者だ落ちこぼれの劣等生という評価の遊木君にはまたとないチャンスだと思うよ?」
天祥院は何も言わせないままにたんたんとユニットの解散、移籍の話をし始めた
「それともこのまま跡形もなくなるまで僕達生徒会と戦ってみるかい?最初のうちは楽しめるかもしれないが…それは所詮革命ごっこだよ」
天祥院のその言い方は全員の努力がまるでお子様のように感じるようだった
「なにを!」
それだけではなく、天祥院は余計に意識させるかのように財閥の力を使ってお金を使い始めた
そうトリックスターを買収しようとしているのだ
「明星スバル君。君は確かお金が好きなんだよね?」
「ふざけんなよ…俺は確かにお金が好きだけどあんたのお金はきらきらしてない!」
「小銭や金塊、宝石で支払えばいいのかな?あの明星の息子さんだけあって君は独特だね」
天祥院は話の内容でスバルにはどうも聞かないと分かったのか他のメンバーに問いかけをし始めた
「では矛先を変えよう。遊木真君。君の持ち味が最大限に発揮できるのはトリックスターではなくナイツだ
あのユニットには業界でも有数のグラビアモデルである鳴上君と瀬名君がいる」
「僕はもうグラビアモデルは」
「トリックスターでは君の才能は持ち腐れになる。いつまでも他のみんなの引き立て役でいいのかな?」
その言葉に真は真実であるがために何も言い返せずに黙ってしまった
「耳を貸すな」
「氷鷹北斗君。君の両親にはもう根回しは済んでいる。どうか家の息子をお願いしますって頭まで下げられたからね」
「両親は関係ないだろ!」
天祥院の言葉はどんどんとトリックスターを追い詰めていた
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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2020年12月26日 18時