3話 ページ4
『(今日は20曲…けど出せない…曲を提出しろ…分かってるよ)』
Aは紙を握りつぶしながら机に突っ伏していた。
睡眠をそのままとっていたが、彼女の耳にはある曲が隣から聞こえていた。
零や晃牙が所属するUNDEADでもなく葵兄弟が所属する2winkでもない歌声だった。
『(訳1名は歌がよく響くしダンスに影響されてない天才型
もう1人は周りを気にしすぎてて声が少しよそよそしい…この声誠矢さんの息子さんか
最後の1人はダンスに力が入らずに歌が大変そう…ん?ゆうくんか)』
Aは扉越しで曲を聴いており3人の歌声を聞いていた
そのため声質的にメンバーを知っているためTrickstarだと分かった。
『(…なんだろう)』
Aはあくびをしながら、軽音楽部の部室との一枚の扉を開けた。
「そして嬢ちゃんにもいい経験を与えてやろう」
「え?私ですか…」
「そうじゃ…ひなたくん、ゆうたくん呼んできてくれ」
「「そこにいますよ」」
『あの…なんでここで歌ってるの。しかも知らないユニットだしさ』
「おぉ、ちょうどよかった。少し話を『…戻ろう』葵くん、わんこ」
「「はーい」」
「へっ…」
Aは零に話す内容を予想できたのか急いで部屋に戻ろうとしたが
葵兄弟によって帰り道がふさがれ、晃牙によって動きを封じられていた。
『零さん…あの離してくれません?』
「我輩は触ってないぞ」
『あなたが言ったんじゃないですか…で、この状況はどうなってるんですか』
「うむ…Aも知っているじゃろ。転校生の嬢ちゃん。そしてトリックスターの3人じゃ」
『…だからなんでここにいるかを聞いているんです』
Aは早く帰りたく、晃牙の腕から必死に動いていたが勝てずにもがいていた
「革命じゃよ…。我輩はこのメンバーに今までない輝きを感じてな
助力をしてあげようとして、嬢ちゃんにはAが協力してほしくてな」
そういうとAはため息をつきながら転校生であるあんずの方向を見た。
あんずは女子生徒1人だけだと思い、汗を少しかきながら静かに目を合わせた
『目はちゃんとしてるかっ…いいですよ』
「おぉ、素直じゃな」
『別に…。私は女の子だから手伝ってあげようかなと思っただけです。
けど私は別にプロデューサーじゃないから分かりませんよ…それと犬、話して』
「だれが犬だ!俺は!「わんこ」…くっそ」
晃牙は渋々いやそうにAをつかんでいた手を振りほどいた
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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2020年12月26日 18時