奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ28)

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27話ページ28

～なずなside～

俺達が録音でない歌声を一緒に響かせたのはこの日が最初で最後になった………

お師さんはあれから自宅に籠りっぱなしだ。

そしてあの事件以来Aと顔を合わせることが少なくなった零ちんに聞くと

曲はかけていても誰かに提供することがフラッシュバックして紙がたまっていくだけらしい

学校には来れているものの軽音楽部の部室に籠っているらしい、聞くと睡眠中に

たまに誰かに謝っているらしい…きっとあのことだろう…

渉ちんに言われたことだけど…二度とあんな事繰り返させないためにも…ラビッツの笑顔をを守ろうって決めた…

だから俺も守りたいみんなもAが見せてくれた笑顔も

～～～

『さて…私たちも行かなきゃ』

「そうだね、それじゃあまた」

「スバルちん！天祥院英智には気を付けろ！くれぐれも気を許すな！」

「うん」

そういってスバルとAとあんずは教室へ歩いて行った

「A！！がんばれ！」

『…うん、ありがとうなずな兄』

Aは事情を知っているなずなであるからこそ、そして同じ経験をした人物からの掛け声に力を得たため少し笑顔になり歩いて行った

「どういう意味かな？さっきの仁兎先輩の言葉」

「うん」

『…』

言った方がいいかもしれないが、言ったところで2人を傷つけたくはないため言えずにいた。

AはB組に入ると、生徒の目線が気になったのか逃げるようにスバルたちのもとへ向かった

すると教室ではあんずの周りにたくさんの生徒が集まっていた

『これって…』

「俺達昨日のＳ１で紅月に勝ったじゃん？で、あんずのことが噂になってるみたいでさ

「勝利の影に敏腕プロデューサーあり、みたいな？」

「で、みんな俺もプロデュースしてって押し掛けてきたんだよ」

「これまで生徒会に屈してた者達がやる気になった、ということか？」

その言葉に3人は嬉しそうではあったがなんとも言えない表情だった。

すると周りの生徒はAがいたことにも気づいてまたAの周りに集まった。

『な、なに！？』

「如月さん！また曲を作り始めたんですね！」

「俺にも作ってください！」

『…は？？…な、なんでそんなことになってるの』

「え…だって生徒会新聞に書いてあって廊下に貼ってありますよ」

『！！』

そう言われて、Aは急いで廊下に走っていき新聞が貼ってあるのを見つけた

そこには大きくトリックスター優勝そして

天才作曲家如月復帰、曲はfine依頼の作曲家と書いてあった