奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ29)

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28話ページ29

『な…なんでこんなことになってるの』

そこにAを追いかけた3人がその場の新聞を見ていた

「何故だ…講評はしていないはずなのに」

『……天祥院、あいつまた何かやりやがった』(小声)

Aは自分が最も嫌がっていた講評されることが簡単にばれてしまい顔色が悪くなっていた

「Aちゃん！…大丈夫？少し顔色が悪そうだけど」

「すまない…俺がもう少し管理をしっかりしていれば」

『大丈夫だよ…北斗が悪いわけじゃないし、それにいずれは講評にも慣れなきゃだよ』

Aがそうは言っていたが、特に目が入ったのはfine依頼の作曲という言葉だった

『ごめん…私、教室に戻ってるね』

「無茶はしないでね」

Aは顔色が悪いまま少しふらつきながら教室へ戻って行った。

～2年B組～

教室に戻るとAは自分が注目になっていたのは新聞が理由だと改めて理解した。

余計体調が悪くなったのか机の上で頭を押さえながら座っていた。

するとAの頭にこつんと何か物が投げられてきた

「おら、A。頭痛薬だ吸血鬼ヤローからもらってきた…違ぇからな！

吸血鬼ヤローが普段から持っててそれを渡したらって言われただけだからな…

ほら、飲めよ体調悪いなら薬は飲んでおいて損はないだろ」

そういいながら薬と一緒に晃牙は持っていたペットボトルを渡していた

「そうね晃牙ちゃんの言う通りよ、私は飴しかないけどよかったらどうぞ」

そう言ったのは同じクラスでKnightsのメンバーの鳴上嵐だった。

他にも真緒がホットミルクをくれたり凛月がトマトジュースをくれたりした

全員のやさしさにAは小さく笑いながらお礼を言った。

「わたくしも…心直しに紅茶でもいかがですか？A」

『今この空気でいらないし、それに弓弦…今この状況であんたの言葉は一番いやだ』

そういって紅茶を渡そうとしたが断られたのは桃(姫宮)に仕える執事でfine所属の伏見弓弦だった

「女性として口の利き方は直した方がよろしいかと思いますよ」

『昔からその口調で私に注意しないでよ』

「まったく、注意して治らないのはキングと同じですね」

『犬でしょそれ…』

Aは弓弦のお節介な行動にいやそうに肘をつきながら話していた

「それはともかく…わたくしはとあることを頼まれていましてね」

そう言うと弓弦は胸ポケットから手紙を渡した、それには呼出状と書かれたものだった

「副会長様と会長様から預かったものです」