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26話 ページ27

それは音だけが途切れていており機械の故障だった。

Aは急いで音響室へ駆け込んだが、まだ体調が悪いためその場でこけそうになった。

だが先には天祥院がおりAを受け止めていた。

『は、離して…行かなきゃ私が…』

「その体で無理してはいけない…」

『けど!!』

そう言うと後ろから曲ではなくアカペラで歌い始めたValkyrieの声が聞こえた

最初はみかだけではあったがなずなも歌いだし全員がその場で曲がないが歌い切った

気持ちがこもっており周りの客は泣いているメンバーも一部いた。


『宗さん…みかくん…なずな兄』

Aは帰ってきた3人になんとも言えない表情で下を向いていた。

『ごめんなさい、私がもっと管理をしていれば』

「そんな、Aは何も悪くないで」

『けど…』

全員がその場で静かになってしまった

「(失敗させないことが愛情だと思っていた。だから僕は

気付いた時にはもう遅い。足掻いても絡み合ってただ沈んでいくだけ…)」

宗も自分の今までの行動に公開をしていたほかの人のためと思ってはいたがそれが少しずつ苦しめる形になっていた

そしてfineの出番となり宗と天祥院がすれ違う形となった瞬間

「ありがとう。僕の思った通りに踊ってくれて」

その言葉はAにも聞こえて、そんなと声を出しながら顔を下に向けた

そして宗は自分の行動が苦しいことにあったため急に苦しみだした。


悲劇はそこで終わらなかった


fineが歌を歌いだすとAは手に持っていたプリントをすべて落とした

「A?どうしたん」

『なんで…なんでfineが歌っているのあの曲を…あれはクラスの子に書いた

私が作った曲なのに…なんで歌ってるのあの4人が…』

Aは驚きを隠せずにただステージを静かに眺めていた

fineが帰ってくると、Aはすぐさまに天祥院に詰め寄った

『なんで!!なんであなたたちがその曲を歌ってるの!あれは貴方に渡した覚えはない!!』

「…なんのことか分からないけど…。この曲はとある生徒から託されたのさ、レベルの高い曲は似合わないって言われてね」

『な!!そんなこと』

「権利は彼らにあるさ…君がいえる立場ではない…。

まぁそれは置いといて…素晴らしい曲だったよお陰で目的通りに動けそうだ

君が自分を苦しめることで周りが影響を受けた…楽に行動ができる」

『…』

Aはその言葉を受けて足がうまく立てずに床に崩れ落ちた。

『ごめんなさいごめんなさい』

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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya  
作成日時:2020年12月26日 18時

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