13話 ページ14
『零さん!!』
Aは急いで階段を下りて、零の腕をつかんだ
「戻れたか?、あのころに…」
『まだ…その自覚ははっきりしてません…。けどそれでももし戻れたら
UNDEADの曲もかきますから!あんなことはもうしませんから…』
〜去年の秋〜
『…かけたっ』
「お、A。かけたか…早いのは相変わらずだな」
『…!!』
AがUNDEADのために作ろうとした曲だったが晃牙と零に渡そうとした瞬間
2人の手が紙に触れる前に紙を2人から距離を遠ざけてしまいそのまま手を振り払ってしまった。
「A…平気か」
「体調悪いのか、いくら俺でもそこまで無理強いはしない、少し休憩を」
『ごめんなさ…い』
「なんで謝る?何もお前は悪くないだろ」
「朔間先輩の言う通りだぜ!無理は」
『違うの!…そうじゃない、曲がかけても。渡せない…思い出しちゃう。
あの時のことが宗さんが…私はっ!』
Aはそのまま体が震えたまま床に座り込んでしまった
「A!!しっかりしろ!」
「晃牙、落ち着け。ここのソファでゆっくり寝かせよう
それと……しばらくAには曲をかいてもらうのをやめよう」
「え…」
「曲を作ることはAの生きがいかもしれない。
けど誰かに託すことは今しちゃいけないんだ…宗のことがまだ治ってないんだ」
「…わかりました
〜〜〜
「気にする出ない…あれは我輩たちが無理やりしたようなものじゃ…。
あの頃はAに元に戻ってほしくて必死だったんじゃ。
けど今はこうやって誰かのために曲を作るという顔になっている
我輩は嬉しいぞい…これを聞いたら全員が喜ぶじゃろ。特に斎宮くん
いや………宗は喜ぶと思うぜ俺は。がんばれよ、A」
零は最後にAの頭をやさしくなでで昔の口調で話しかけた
『ありがとうございます…零兄さん』
「懐かしいもんじゃの…この後もあの子たちを支えてやってくれ」
『はい!!』
そういってAは急いで屋上に駆け上がって行った。
「1人立ちってところか…」
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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2020年12月26日 18時