ここにいる【銀魂】第9章

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side銀時








＿＿＿＿＿＿＿＿Aが意識してる。



あの、Aが。



俺のことを。






きゅーっと掴まれる心臓。



押しつぶされそうになるぐらい握られる。



苦しいけど嫌じゃねェ。



そんな矛盾しまくりの気持ちが恋だと気付いたのはいつからだったか。








Aが好き。




大好き。




安い言葉になりそうなぐらい、毎日心ン中でその二文字を呟いてる。









「〜ｯ銀、と、き…！おね、がい…っ」



「無理。今のお前、狂いそうなぐらい可愛いから」



「!!?」



「滅多に見れるモンじゃねぇし、しっかり目に焼き付けておかなきゃいけねぇだろ？」



「そ、んな…！か、可愛くなんてない、し…逆に、目に毒になるよ…‼」



「可愛いっつの。すげぇ可愛い。お前が一番、誰よりも」



「〜〜〜ｯ!!?」









クッセェ台詞。



こんな言葉、自分が言うなんて思ってなかったな。



でも今なら分かる。



共感できる。



あん時鼻ほじりながらその話を聞いてた自分が馬鹿みたいだ。









『でね！その漫画のラストシーンがすっごく良くて…‼』



『ほーお』



『ちょっと銀さんちゃんと聞いてます？そんなんじゃいつまで経っても女心分からない童t..『だァァァアアァ!!!うるせぇわお前！つか違ーし‼』うるさいですよ銀さん』



『姉御ォそんな天パに女心は無理ネ。何故なら一生天パだからアル』



『天パ関係ねぇだろォ‼』









＿＿＿＿_....思い出さなくていいモンまで思い出しちまったな。



は、と笑いながら意識を彼女に戻すと、上気した頰と恥ずかし気に揺れる瞳。



ぷっくりした小さな可愛い唇はきゅ、と固く結ばれ、僅かに震えている。



そんな顔で見つめられてみろよ。






＿＿＿＿＿＿＿＿堕ちるだろ、普通に。









「………んｯ!?」



「しーっ。手はこのまま、目ェ開けてろよ？お前がちゃんとしてたらバレねぇよ」



「っん！ん、ﾝ....ｯ」



「声も聞きてぇけど自分が恥ずかしいだけだぜ？」








いいのか？と言いながらも音を立てて口付ける俺は相当Sだろう。




だが無理だ、やめられねぇ。





この顔がもっと見てぇから。





見せろよもっと、俺だけに。








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