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No side








「…どこの誰か知らねぇが、テメェみてーな奴がAを語んじゃねぇ」



「お前はこいつの何を知ってんだ?こいつと一緒に居てそんな感情浮かんでくる訳ねぇだろ」



「早く彼女の体を明け渡してもらおうか。不愉快で仕方ない」






銀時、土方、桂の言葉に残りの三人も黙って頷く。


全員、彼女の体をしているから刀こそ抜かないものの、臨戦態勢に入っていた。


ただ、戦うといっても彼女の体を傷付ける訳にはいかない。



頭で冷静に策を考えながら、彼女の体を蝕む何かを追い出す為神経を張り巡らせた。




そんな彼等の様子にほんの少し顔を曇らすその者。


だがすぐにまた口元は弧を描くと、目にも止まらぬ速さで移動し…








「がっ⁉」



「っ総悟‼」カチャッ..



「ほう…抜けるのか?それを。この女に向かって」



「………ッ‼」









挑発するように笑みを深くする者に、土方を始め詰まる銀時達。



一方強く、圧倒的な力で沖田の首にくい込まれていくAの指。


沖田は懸命に離そうと試みるがどうやっても外す事が出来ない。



そして彼は、大好きな人をどんな形であれ傷付けるのは嫌だった。


だから絶対、その腕を引っかこうとも無理矢理力を入れて退かそうとも思えない。


例え自身が死ぬ事になっても。




それぐらい彼にとって彼女は、大切な人だから。






苦しむ沖田やその意を分かって迂闊に手を出さない彼等に高らかに笑う者。


すると急に、締め上げていた力がふ、と緩む。







「………もう抵抗するのか。いつからそんなに反抗的になった?」



「…?お前、何言って…」



「そんなにこの者が大切か」



「………⁉っぐ…!」



「……気に入らないな」



「おまわりさん!」








強まる力に慌てた神威が一歩前へ出ようとすると、それを沖田が弱々しくも制する。


独り言のように小さな声で呟いていたそいつの言葉を聞いていたのは彼だけ。



沖田は嬉しい気持ちでいっぱいだった。







_______今、彼女も向こうで戦ってる。




俺の、為に。







.

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かっぱの子(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます!作者も出来れば全員の落ちが書きたい…!とは思うんですが(^^;全員分作れるよう頑張りますね!! (2018年3月27日 21時) (レス) id: 28c80c45d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - めっちゃ面白いです!はまりました!ときどきピンクがあるのがまたいい!沖田最高です!できれば全員の落ちがみたい・・・です! (2018年3月19日 20時) (レス) id: 493df71fa5 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます!!^ ^もう既に大分話数くっちゃってますね…wこれからもっともっと急展開になっていくのでお楽しみ下さい!! (2018年3月16日 11時) (レス) id: 56c25e8926 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - やったー!一番だー!新作出したと聞いたので急いで飛んできました!!いやー今回もとても楽しみです!ー相変わらず大好きです!ほかの作品もずっと応援しています!これからも更新頑張ってください!もう一度言います!大好きです!長文失礼しました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: 1bc18c067e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年3月11日 20時

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