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side貴方
「……良かったぁ」
「?何がですかィ?」
「総悟がお隣な事だよ。こういうのよく分からなくて困ってたから…総悟は嫌かもしれないけど、ごめんね」
「……嫌な訳ありやせんよ。俺もAが隣で良かったでィ」
そう言いながら彼は無理矢理近藤さんに連れて来られたという事を教えてくれる。
妙ちゃんの事になると必死だからなぁ近藤さん。
泣きつく彼を想像し、思わず笑みが零れた。
もう既に周りが飲んではしゃいで、大騒ぎの中私は彼等の方に目を向ける。
妙ちゃんを真ん中に挟みバトルを繰り広げる九ちゃんと近藤さん。
お店の物を壊さないように気をつけて欲しいね…
「ふふ、そういえば総悟もう自分からお酒は頼まないようになったんだ?」
チラ、と私は彼の前に置かれてる烏龍茶を見て笑みを浮かべる。
すると彼はほんのり頰を染めながら口を尖らして不機嫌そうに答えた。
「………アンタが言ったんでしょう。私が一緒に居る内は飲ませないって」
「そうだね。…ちゃんと約束守れて偉い偉い」
「………ガキじゃねェです」
「嫌?」
「……………そんな聞き方ずりィでさァ」
嫌な訳ないだろィ、と小さく呟く。
………すっごいきゅんと来ちゃった。
え、いつも可愛いけど今日は更に可愛い。
どうしたんだろうと思いながら撫で続ける私。
気の所為かな、したーんしたーんと尻尾振ってるのが見える気がする。
____________......
「早速いい雰囲気ねあの二人♡」
「……あいつあんな表情出来るんだな」
「総悟は懐いたらとことん懐くからなぁ。まぁあそこまではミツバ殿の他に見た事無いが」
「さ、そろそろ次に移りましょうか」
「妙ちゃんまさか…」
「流石お妙さん!」
「うふふ。何の為に私がゴリラと同じ席になるのを許したと思ってるの?」
ニヤリと笑うお妙に、九兵衛は身震いした__
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かっぱの子(プロフ) - あさきさん» コメントありがとうございます! (2018年9月2日 11時) (レス) id: 0363bbcb34 (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 晋助様onlyの裏短編集がいいです!! (2018年8月25日 5時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - シャープ♯さん» 了解です!!コメありがとうございます!! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - ひめかさん» 了解しました!コメありがとうございます^ ^ (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱの子(プロフ) - キリカさん» ありがとうございます! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 00a7dd5484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年4月30日 15時