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side銀時





常連の居酒屋に来て見つけた噂の看板娘。




噂通りすんげー美人さんだったけど、まさかの鈍感だった。




いやまあ、その方がいいんだけど?




おっさんも言った通り悪い虫寄ってこねーし?





ただ自分がアピールする時に気づいてもらえなかったら悲しいなーなんて。





まぁ兎にも角にも、先ずは自己紹介からだな。






「俺ぁ坂田銀時。好きに呼んでくれていい。
敬語は無しな」



「あ、うん。………じゃあ銀時、で。
私はA。よろしくね」



「おう」






まさかの呼び捨てで来て、少しドキッとしたが何とか平常心を保てた。




つーか可愛いすぎんだろ。



よろしくね、の時の笑顔、やべーわ。








「銀時、何頼む?」



「んー…じゃあとりあえずビール」



「了解ー」







そう言って厨房へと戻ったA。




その間におっさんは俺にこそっと耳打ちした。







「どうだ。うちの看板娘は」



「……最高だな。惚れそう」



「もう惚れてるだろーが。
笑顔向けられた時顔赤らめやがって」



「あ、バレた?
でもあれは落ちるなって方が無理だぞ」



「だろーな」






ま、せいぜい頑張れやとおっさんが言ったところで、Aが帰ってきた。






「お待たせー」



「さんきゅ」






机に置かれたビールを勢いよく飲み終えると、くすくすとAが笑っていた。





「?な、何だよ?」



「ふふ、ごめん。余りにも飲みっぷりいいから。
………それと」






そこで一旦言葉を区切るとAは、俺の口の端に細くて綺麗な指をもっていき、





「泡、髭みたいについてる」





と言って泡を拭ってくれた。






「っ‼」




「ん、とれた」





そう言ってにこっと笑うA。




何ですかこの子。天使ですか。




ありえねーほど自分の顔が赤いことが、鏡を見なくても分かる。




………心臓に悪ぃ。





「もう一杯飲む?銀時」



「おー…、もらう」



「はーい」






再び厨房に戻ったAを見て、はぁぁと息をもらした。






「(…………やべぇな、これは)」





その後、日が暮れていって忙しくなった店内。




忙しくなった時もAはちょこちょこ俺の方を気にしてくれていて、すげー嬉しかった。





ある程度飲むと俺は、滅多に払わねぇ勘定を置いて、店を出た。

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リベル・バルバロッサ(プロフ) - 銀魂大好きなのでこの様な作品を読むとワクワクが止まらなくなって、嬉しいです!! (2020年3月23日 13時) (レス) id: d0fe9efbf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2017年5月5日 23時

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