472 ページ26
side貴方
はい捕まりました。
新たに映像編集室へ入ってきた妙ちゃんと九ちゃんに。
妙ちゃんは総子と晋ちゃんを連れてどこかに行ってしまい、私は変わらず映像編集室でツッキーと九ちゃんに事情を聴いてる最中。
最近、ある伝染病により吉原に来るお客様がガクンと減ったらしい。
「頼む、街の復興の為なんだ」
ぱん、と顔の前で手を合わせる彼は嘘をついてるようには見えない。
先程のように無理やりみたいな手段にしたのは総子達の自然の表情が撮りたかったからとの事。
白目剥いていた神亜も、吉原中を走り回って息絶えたトシ子も無事(?)回収したらしく、あの放送も取り消したと言う。
「ほんとに、危ない事はしない…?」
「ああ、神に誓う」
「…そっか。うん、ならいいよ。私にも協力させて?でも彼等が嫌がるようなら…」
「もう全員説得済だ、なぁお妙?」
「もちろん。さ、入って下さい」
…………いつの間に。
というかいつから。
扉の前にずっと居たのか、ツッキーがそちらに向かって声を掛けるとドアが開き彼女…いや今は彼、か。
彼と、着替えさせられた晋ちゃんが入ってきた。
あれ?
「総子は…?」
「セッティングと衣装に手間取っちゃって、まだ控え室にいるわ」
「せ、セッティング…?」
待って、どんな大掛かりな撮影をするつもりなの。
スタジオに案内するから来てくれ、と言われツッキーの後を着いて行く私達。
百華の拠点、いつの間にテレビ局化したんだろう…?
そう思う程に、裏部屋みたいな所には沢山の機材が。
「…晋ちゃんよく了承したね?」コソ..
「……どうせ誰も気付かねェだろ、俺だって。それに相手役がお前なら悪くはねェ」
「ほんと?嬉しい…けど、そんな言い方されると勘違いしちゃうよ?」
「……そりゃ結構なこった」
「へ?」
冗談で言ったつもりがまさかの返しに、ピタ、と止まった私。
数歩先で止まった彼はゆっくりと振り返り、ふ、と笑みをこぼしてまた前に向き直った。
女の子の姿なのに、かっこいいと思ってしまう。
この彼から、さっきの総子みたいな可愛い
上級者のテクを見せられた私は、これから彼の相手役をする事の責任の重さを痛感した。
.
682人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かっぱの子(プロフ) - 皆さまこんにちは!お知らせしていた日替りの件ですが、キャラの募集の締め切りを11月末(金曜)まで伸ばしたいと思います!是非是非たくさんの方の投票お願い致しますー! (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 高杉さんに3票です! (2018年11月28日 7時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
月閖 - 投票失礼します!高杉さんに1票、銀さんに1票、出来たらアレスの天秤の吉良ヒロトに1票。無理だったら桂さんでお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: 459605d5e8 (このIDを非表示/違反報告)
シャープ♯(プロフ) - 投票で、高杉晋助に2票、沖田総悟に1票でお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: b2ab8709a3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみ(・∀・) (2018年10月19日 10時) (レス) id: 86c39b16fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年8月19日 20時