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side貴方
「隊士が騒いでるから何事かと思えば、本当コイツらはAちゃんが大好きだなぁ」
「!近藤さん」
「二人共幸せそうな顔して…俺にもこんな風にはならないのに」
「そんな事ないと思いますよ?照れてるだけで、きっと近藤さんからしてくれたら二人共喜ぶと思います」
「そうかぁ?」
なら今度やってみるかな、と豪快に笑う近藤さん。
よっこいせ、と隣に腰を下ろすと私の膝の上で眠る総悟の顔を覗き込み、またふはっと笑う。
優しい表情は父親のようで、近藤さんのこの笑顔が私は大好きだ。
見てるだけで心がぽかぽか暖かくなる。
「Aちゃん、総悟の頰触った事あるか?」
「え?ど、どうでしょう…あったかな…?」
「凄く柔らかいぞ、寝てる今がチャンスだ」
触っちゃえ、と総悟の頰を指差す。
い、いいのかな?
でもそんな事聞いてしまうと触りたい。
本当に大丈夫ですか?と目で尋ねるとGOサインを頂いたので恐る恐る人差し指でつん、と頰をつつく。
………わ、ほ、本当だ柔らかい…!
ふに、と抵抗なく沈んだ指に感激する私。
つつくと痛いかもしれないから手を添えて親指で撫でる方に変え、柔らかすぎる頰を堪能していた。
すると触りすぎたのか、「ん…」と僅かに眉を動かした総悟。
あ、起こしちゃったかも、と後悔したのは一瞬で、離さないでと言うように添えた手を包む彼の暖かい手。
ふにゃ、と緩められた頰に思わず顔に熱が集まった。
「か、可愛すぎるよ総悟…!」
「がっはっは!流石のAちゃんでもこれにはきゅんと来たようだな!」
「可愛いものは仕方ないですよ、妙ちゃんとか」
「激しく同意」←
「ふふ、……十四郎は、やっぱり簡単には寝顔見せてくれませんね。風邪引いた時に見たぐらいかな…?」
「後で見して貰うといい。後ろで隊士達がカメラ構えてるから」
「え」
何と?
サラリと告げられた衝撃の言葉に体を揺らさないよう注意しながら顔だけを少し後ろに向ける。
わ、ほんとだしかも一人じゃないたくさん。
というかあれビデオカメラじゃない…?
いつの間に、と思っていると前方からもガサッと音が聞こえ顔を元に戻せば…
「………」
茂みに隠れ、数台のカメラをこちらに向けている
全然気付かなったよ。
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かっぱの子(プロフ) - 皆さまこんにちは!お知らせしていた日替りの件ですが、キャラの募集の締め切りを11月末(金曜)まで伸ばしたいと思います!是非是非たくさんの方の投票お願い致しますー! (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 高杉さんに3票です! (2018年11月28日 7時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
月閖 - 投票失礼します!高杉さんに1票、銀さんに1票、出来たらアレスの天秤の吉良ヒロトに1票。無理だったら桂さんでお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: 459605d5e8 (このIDを非表示/違反報告)
シャープ♯(プロフ) - 投票で、高杉晋助に2票、沖田総悟に1票でお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: b2ab8709a3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみ(・∀・) (2018年10月19日 10時) (レス) id: 86c39b16fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年8月19日 20時