検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:116,685 hit

456 ページ10

side土方








「…………」



「ふふ、今日だけは許してあげて?」



「本当にだけで済めばいいけどな…」







はぁ、と息をつき頭を掻く。



見廻りから帰ってきて部屋までの廊下を歩いていると見えたコイツらの姿。


幸せそうにあどけない表情(かお)でAの膝の上で眠る総悟に少なからず嫉妬する。


普段の態度も含めて叩き起こしてやりたいのはやまやまだが、Aにそう言われちゃあ起こしずらい。




せめてもの嫌味を言って立ち去ろうとすると、呼び止められた。


そして自身の隣をぽんぽんとたたくA。






「…どうした」



「座って、十四郎」



「…?」







にこりと笑顔を向けるAに首を傾げながら、言われた通りそこに座る。


…と。







「⁉っおい、何しやがる…!」



「よしよし」



「俺は犬でもガキでもねェぞコラ」



「知ってるよ。ただ…して欲しそうだったから」



「!」









「違った?」なんて意地悪く微笑むAに頰が熱くなる。


ぐい、と引き寄せられた頭に置かれた手は、ぽん、ぽんと一定のリズムで動き、俺の心をスッ、と軽くした。




…んでコイツは……









「……こういう時だけ気付くんじゃねェよばーか…」



「?何か言った?」



「…何でもねぇ。それよりも腰痛ェ」



「あ、ごめん」







パ、と離れた手。



身長差が割とあるから、俺がコイツの肩に頭を乗せンのには片側の腰が変に伸びて辛ェ。


だから…




のし、と背中を合わせ少し体重を掛ける。








「…これならしんどくねぇな」



「もっともたれていいよ。どんと来い」



「阿保、潰れるだろ。これでいい。…少し目瞑るから適当に起こしてくれ」



「はーい」








おやすみ、と心地よい声が聞こえたと同時に瞼を閉じる。



背中ごしに聞こえるAの心臓の音が子守唄となり、すぐに深い眠りへと誘っていった_______









.

457→←455



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (115 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
682人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かっぱの子(プロフ) - 皆さまこんにちは!お知らせしていた日替りの件ですが、キャラの募集の締め切りを11月末(金曜)まで伸ばしたいと思います!是非是非たくさんの方の投票お願い致しますー! (2018年11月28日 20時) (レス) id: f7e5f708ce (このIDを非表示/違反報告)
あさき - 高杉さんに3票です! (2018年11月28日 7時) (レス) id: bb36b65e09 (このIDを非表示/違反報告)
月閖 - 投票失礼します!高杉さんに1票、銀さんに1票、出来たらアレスの天秤の吉良ヒロトに1票。無理だったら桂さんでお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: 459605d5e8 (このIDを非表示/違反報告)
シャープ♯(プロフ) - 投票で、高杉晋助に2票、沖田総悟に1票でお願いします! (2018年11月17日 14時) (レス) id: b2ab8709a3 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみ(・∀・) (2018年10月19日 10時) (レス) id: 86c39b16fe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かっぱの子 | 作成日時:2018年8月19日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。