story16 by莉音° ページ19
何かの声が聞こえて目をそっと開ける
此処は … ?
「御姉ちゃん … 」
その声は懐かしくて
「 …
幼い頃 、私を救ってくれた
− たった一人の妹 −
「あ ー あ … 折角出来た仲間 。居なくなったね ?」
けら ッ と笑って悠菜は言う
笑い事じゃない事を知ってるのに
自分じゃないから ?
「まぁ良いや 。残念だよ」
残念 、か …
「そうだね 。残念だったね」
わざとらしく笑って言う
此方を見て驚いていた
「御姉ちゃんってさ 、笑えない時に限って笑うよね」
「そんな事無いよ ?」
「あるじゃん 。じゃあ何でいつも無理に笑うの ?」
無理に 、か …
どうしてそう思うのか不思議だったけど
間違ってはいない
「 … 心配掛けたく無いとか 、そんな嘘は言わないでよね」
先程より少し低い声で言われた
嘘ねぇ …
「笑わなきゃ 、自分を保てない」
その笑顔が嘘だとしても
自分が自分で居る為に 、何てさ
自分勝手な事でいつも笑顔で居る
でも 、その笑顔で人を傷付けた事もあった
「へぇ 。じゃあ何で泣かないの ?」
分かってる癖して聞いて来る
数年会って無いから忘れた ?
いや 、悠菜に限ってそれは無い
「泣いてる所 、誰にも見られたくない」
馬鹿馬鹿しいよね
頭可笑しいよね
もう二度と泣きたくない
「ふぅん … 泣かないとか言っても 、御姉ちゃん涙脆いじゃん 。最後 、泣いちゃうよ ?」
その言葉を聞いて疑問に思う
最後 ?
何で最後なの ?
「そろそろ時間 。1つ御知らせしておくね」
何の知らせだろうか
聞きたくない
でも聞いておかないと
「 悠 堵 は 一 人 じ ゃ 無 い 」
耳を疑う
一人じゃない 、とは
私にはもう味方は居ない
「幼い頃言ってたでしょ ? 。一人の男の子」
色々言われ過ぎて思い出せない
「ふふ 、その内思い出すし良いよね」
誰に何を言われた ?
何も思い出せない
「御姉ちゃんは一人じゃないから 。頑張ってね」
笑顔で手を振って来る
「 … 言われ無くても」
笑顔は返す
そこから起きる迄の記憶は私には無い
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AO猫(プロフ) - とうふさん» ありがとうございますウウウウウウウウ!頑張ります! (2018年7月27日 22時) (レス) id: 832ecba843 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ - 更新頑張ってくださいィィィィィィ! (2018年7月27日 16時) (レス) id: 9eed70089e (このIDを非表示/違反報告)
水吹 彩咲(プロフ) - みかんパフェさん» ありがとうございます !! 。楽しみにして頂けて嬉しい限りです ! (*´∀`) 。更新頑張ります !! 。事情が事情でペースが凄くゆっくりで申し訳無いです .。 (2018年2月5日 18時) (レス) id: 4617db6ec7 (このIDを非表示/違反報告)
みかんパフェ - 面白いです!続き、楽しみしてますね!更新頑張って下さい!p(^_^)q (2018年2月5日 17時) (レス) id: afba8cd61d (このIDを非表示/違反報告)
AO猫(プロフ) - 花田さん» ああああありがとう!欠伸からの愛情・・・ありがたく受け取るっ!(( (2017年8月1日 21時) (レス) id: b2eca8006a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AO猫×莉音° | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月10日 22時