無理だよ ページ20
「無理だよ」
一言、そう言った。
夜、暗くて冷たい空気が更に沈んだ気がした。
「…なんで」
「及川が、本気で私を好きだってのは解ったよ、伝わった」
でも、だからこそ私は及川の想いを受け止める自信がない。
恋なんてものは自己満足、好きも自己満足、自分の気持ちを相手に押し付けるだけ、だからこそ、恋人や夫婦は、好きをぶつけ合うのが大切なんだと思う。
私は、及川が私にくれた愛や好きを、ちゃんと送り返せるんだろうか？
答えは否
「じゃあ、またね」
冷たい空気に及川を置き去りにしたまま、自転車のサドルに腰を下ろし、風を切って家に帰る。
魚、魚さん、オイカワ、考えてみれば、今日はじめて、及川と思いながら及川と発声した気がする。
「受験勉強しよ」
及川side
フラれた、一日に二回
そして、今わかった
これが本当の恋だと、今までフラれたときに、こんなにも胸が傷んだことはない。
好きだと伝えて、こんなにも後悔したことはない。
失恋って、こんなにも苦いものだったなんて、知らなかった、知りたくなかった。
またね、そう言った彼女の目は、確かに俺を見ていて
その事実が、俺の胸を更に締め付けた。
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ヌイイ条約(プロフ) - ナンさん» めちゃくちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！オイカワでいじるしか思いつかなくて…笑、及川さんはこれくらいいじってくれる人の方が似合いますよね！ (3月13日 16時) (
レス) id: 51bcf2ba29 (このIDを非表示/違反報告)
ナン - めっちゃ面白かったです！及川をオイカワでいじってる夢主に吹きましたw及川もっといじられろwww (3月13日 8時) (レス) id: 9c09e8155d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヌイイ条約 | 作成日時：2024年3月11日 23時
