検索窓
今日:15 hit、昨日:90 hit、合計:1,105,665 hit

ー2ー ページ3

Aside


「ジェルくん相変わらずアカネちゃんだねぇ。僕もオキニ作ろっかな〜?」

今度はガサガサだけど、なんだか可愛らしい声

「ん〜。今日は違う子にしちゃお」

爽やかでカッコいい声

「好きな子選びな?」

優しい声

「じゃあ!今日は君にしちゃおっかな!」

高くて可愛い声

「きゃあっ!嬉しいですぅ!」

選ばれて喜ぶスタッフの声

私は気になって、スタッフの後ろから様子を伺う

ひょこっと覗きこむと、パチッと綺麗なお顔の方と目が合ってしまった

その顔にどきっと来てしまって、慌てて顔を引っ込める

すると、「ふふっ」と低いけど可愛い声が聞こえてきた

…今までに聞いたことのない声

「後ろにいる彼女で」

その声が聞こえて、スタッフが一斉に私の方を見る

「そ、その子は新入りで…!」

店長が綺麗な男性に言う

「構わない。彼女に惹かれた」

「…A、ご指名だ」

呆れたような店長の声で、やっと話がつかめた

『…わたし!?』



『Aって言います』

名刺を渡す手が震える

「可愛い名前だね」

彼は穏やかに微笑む

「僕はるぅと。もう聞いたかもだけど、若頭をやってるんだ」

るぅと…さん。

若頭って事は、めっちゃ凄い人じゃん!

だから、さっきからスタッフからの視線が痛かったのか…

…すっごくイケメンだ

じーっと見つめていると、照れたように笑った

「そんなに見ないで、照れるよ」

照れてて可愛いって思ってしまった

『っあ、お飲み物どうします?』

「…今日は特別、ゴールド入れて上げる」

ゴールドとは、ドンペリゴールドと言って、簡単に言ったら高いやつ

「え!?あのるぅとくんが入れるの!?」

店内に大きな声が響いた

「あ、ごめんごめんwるぅとくんが入れるのって珍しいんだよ」

ニコッと笑うお兄さん

女の子二人を脇に抱えている

ガサガサな声とは裏腹、おめめがクリクリで可愛い

「ころちゃん余計ですよ」

ころちゃんと呼ばれていたから、彼はころんさんだろう



「Aちゃんいい匂いする」

すんすんっと髪の匂いを嗅がれる

照れくさくなって、意味もないのに横髪を耳にかける

『…え』

とんっと肩に重みを感じる

驚いて、彼の方を見ると、私の肩に頭を預けていた

「はぁ、君がいるからいつも以上に飲み過ぎたようだ」

『私が…いるから?』

「うん。Aちゃんと飲むお酒は美味しい」

イケメンさんに言われるのには馴れてなくて、顔が赤くなってしまった


ー3ー→←ー1ー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (699 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1254人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , るぅと
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちさの(プロフ) - 急にすいません!前作のさとみくんところんくんの作品のパスワードを教えて頂けると幸いです!数年前に主の作品閲覧してとても素敵で読み返したくて連絡しました!お返事あるとうれしいです! (2月4日 13時) (レス) id: 41329be7f2 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 関係ないことすみません。ころん君作品の「うちの秘書(彼女)が愛おしい」のパスワードを教えて頂けると幸いです。すみません (10月28日 20時) (レス) id: bc3ef18ba1 (このIDを非表示/違反報告)
みれー(プロフ) - 何故かすごい場違いに遠井ちゃんのドレス姿想像して悶えてた私とは。 (2021年4月7日 1時) (レス) id: 1a09ad4f7d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ@低浮上(プロフ) - 突然コメントすいません(汗)3週目です!るぅとくんも良いけどころんくん版も見てみたくなる。。。( (2020年9月5日 9時) (レス) id: 3b0784c8a4 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 遠井さんとあおいちゃん幸せそうww羨ましいww (2020年8月16日 11時) (レス) id: a29804fdb2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぺろん | 作成日時:2020年3月27日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。