天然人たらしな、クールぶりたい男子高校生のお話【ツイステ】

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俺は学園内を適当にランニングしていた。


やっぱり走るのは気持ちがいいな。





メインストリートに通りかかったあたりで、


生徒たちが言い争い？をしているのに気がつく。





ﾃﾞｭｰｽ｢笑ってんじゃねえっつってんだよ！アぁ！？｣




そこにいたのは、

ユウとグリムとデュースだった。

それと、ハーツラビュル寮の二年が二人。




ﾃﾞｭｰｽ｢この卵はなァ、ヒヨコになれない代わりに美味いタルトになる予定だったんだぞ！！分かってんのか、えぇ！？｣




今まで見てきたデュースとは思えない迫力で、

先輩たちに食ってかかるデュース。



というか、卵がなんだって？？



何で喧嘩になっているのやら…

俺は少し気になって足を止めた。





ﾃﾞｭｰｽ｢歯ァ食いしばれやゴルァ！！｣




デュースが相手をボコボコにしていく。



あいつ、強いな。



先輩二人に対して、一人で勝ってしまった。




ﾃﾞｭｰｽ｢今度卵食う時は100回謝ってから食え！ダァホが！！｣




ハーツラビュル寮生は、走って逃げてしまった。




てか相変わらず、デュースは何に怒ってるんだ？





『デュースかっけぇじゃん』



ふと、現れた俺に

見るからにびっくりするデュースたち。



ﾃﾞｭｰｽ｢！？A先輩！………見てたんですか？｣


『途中からな』


ﾃﾞｭｰｽ｢はぁ………やっちまった……今度こそ、絶対、絶対優等生になろうと思ってたのに………｣


ｸﾞﾘﾑ｢えぇ？｣




デュースはひどく落胆した様子で、

過去の出来事を話してくれた。





デュースは昔、めちゃくちゃ荒れていたこと。

それはもうテンプレのワルだったこと。

母親の為に、優等生になろうと決めたこと。





ﾃﾞｭｰｽ｢……なのに、ちくしょう！｣





なるほど…。

デュースにはそんな過去があったのか。


あの迫力も納得がいく。




『俺はさっきのデュースも好きだぞ』


ﾃﾞｭｰｽ｢え？｣


『不良を更生するのも優等生、なんじゃないのか？どうして喧嘩してたのか俺は知らないけど、さっきの奴らは一年の時から悪目立ちしてた奴だ。どうせしょうもないことで、お前たちにちょっかいかけてきたんだろ』


ｸﾞﾘﾑ｢そうだゾ！オレ様だってさっきの不良共にはあと10発くらいパンチしてやりたかったんだゾ｣


ﾕｳ｢そうだよ！正直、僕もスカッとした！｣


ﾃﾞｭｰｽ｢先輩……おまえたち……そっか…っへへ。ヒヨコも安らかに成仏してくれるよな｣



ヒヨコ？なんのこと？

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