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なくなった声12 ページ12

チョロ松side

今は十四松と二人きりだ。

僕は考えていることがすぐに顔に出てしまうらしく、勘の鋭いおそ松兄さんが僕らが二人きりになるようにしてくれたのだ。

全く、こういう時だけ長男なんだから。

後でなんかおごってやるか


まずは素振りをしている十四松に聞かないと


チョ「ねぇ、十四松」


十四「あい!」


チョ「一松のことなんだけど」


ピク

ん?今、ピクってなった?なんか知ってるのか?


十四「な、ななに?一松に、兄さんがどうかしたの?」


明らかに動揺してるぅ!



チョ「今日の朝のこときいた?」


十四「…」


あ、あれ黙っちゃった!そんなに悪いこと聞いた?
もしかして…

チョ「十四松も、聞いてたの?」


こくりと頷いた、十四松。次の瞬間、十四松の目から涙がぼろぼろとこぼれていた


チョ「え、ちょ、十四松!?」


十四「うっ、うわぁぁああ!どうじよう!いぢまづにいざんがいなぐなっだら、やだよぉー!
わぁぁぁぁあ!」


頑張って耐えてたんだな


ぎゅっ


十四「チョロ、まづにいざん??」


チョ「よく、耐えてたね。偉いね、十四松。」


そういうとさらに激しく泣きはじめた。
こりゃ、今は聞けないな。


しばらく泣いたあと十四松は僕の膝の上で寝ていた。
毛布かけないと。十四松は寒がりだからね。

うーん、でも動けない、どうしよう。
あたふたしていると一松が帰って来た


チョ「一松!おかえり」


《ただいま》


そう、紙に書いた、一松。
いつものパーカーにいつものズボン。
なのに、なんか違和感がある。
髪の毛はいつもとはうってかわって、ピッシリとしているし、パーカーにいつもつけているたくさんの猫の毛は見当たらない。
心なしか、文字も、すこしガクガクだ。




チョ「一松、その髪の毛、どうしたの?」


はっ!と驚いた顔を一瞬みせた。
だけどそのあとに


《俺が髪の毛、とかしたらどうなるのかなぁって、さっき洗面所でやってきた(笑)》


チョ「あ、あぁ、そうなの?すごいね」


そのあとは何も言わず、十四松に毛布を掛けてくれた。
僕にはお茶を入れてきて二人でテレビを見ていた。

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イエローフラワー(プロフ) - ゆうさん» 久しぶりのコメントでテンションがおかしくなっているので文章へんだったらごめんなさい笑 確かに速攻で一松のとこ行って「君に涙は似合わんぜ、baby」とか言ってあげたくなります!笑 続きも書けるように頑張りますっ! (2018年6月2日 18時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 読みました!一松、泣かないで、っていってあげたい(笑)続きの更新頑張って下さい!!楽しみに待ってます♪ (2018年6月2日 18時) (レス) id: 4475cc425f (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!誰かに面白いや頑張ってといわれると本当に嬉しいんですよ!暇があれば更新できるようにしたいです! (2018年3月19日 22時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 合格おめでとうございます! 小説のほうも面白く見させてもらってます更新頑張ってください!!続き楽しみです (2018年3月19日 0時) (レス) id: 893b8177e2 (このIDを非表示/違反報告)
イエローフラワー(プロフ) - 魁瑠さん» ありがとうございます! (2018年3月17日 13時) (レス) id: bd994368a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イエローフラワー | 作者ホームページ:(^q^)  
作成日時:2017年8月29日 15時

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