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3度目の96猫さんのお家
ダイニング席に、私のお向かいに天月さんと家主の96猫さんが座っている
とてもじゃないけど、和やかな話をする雰囲気じゃない
っと言うことは、私の予想は大ハズレってことだ
汗の滲む手を膝の上でぎゅっと握って、2人が話し出すのを待つ
｢昨日の夜あったことを話すね｣
96猫さんが優しい声音でそう言った
昨日の夜。っという単語に私は思い当たることがある
まふまふさんのよく分からない電話だ
｢まだオレ達も詳しい話は分かんないけど、そらるさんが暴行罪にかけられてる｣
｢………え？暴行罪？｣
ちょちょ、ちょっと待って
暴行罪って何！？
暴力をふるったってこと？誰に？
あのそらるさんが……？なんで……？
｢A、落ち着き……｣
96猫さんがわざわざ席を立って私の隣に座り直してくれる
背中をゆっくりさすってくれたおかげで、思考の海に沈むことが回避出来た
｢もちろん、オレたちは信じてない｣
詳しい話をするね。っと天月さんが切り出した
私は1度深呼吸をして、96猫さんの方を見る
96猫さんも緊張しているのか、唇をかみ締めて心配そうにこちらを見ていた
｢昨日の夜。打ち上げの帰り、そらるさんは色々あって1人でホテルに戻ってたらしい
そこで1人の女の人が近づいてきて、なんかよく分かんないけどそらるさんの腕を掴んで飲みに誘われたんだって｣
女の人？
そこで何となく嫌な予感がする
男女関係はいつだって難しい問題だ
女子が訴えれば勝ちみたいな世の中なのだ
痴漢しかり、セクハラしかり……
天月さんが飲み物を1口煽って、また重々しく口を開く
｢もちろんそらるさんは断ったんだけど、相手はしつこかったみたいで、そらるさんが腕を振り払った時に
力余って、女性側が倒れちゃったみたい｣
｢そんな……それは、でも｣
私の言いたいことが分かったんだろう
96猫さんもやるせなくため息をついた
｢女性側がそれで文句を言ってるんやって｣
｢だってあっちが勝手に｣
｢誰も見てる人がいない以上、どっちも証拠がない｣
天月さんの冷静な言葉を聞いてもとても普通ではいられない
まふまふさんが昨日電話掛けてくれたのは、一応そらるさんの身内として見てくれてたからなんだ
だから報告しようとしてくれてたのに、私は───
｢ちょっと！つっきー！！｣
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うみ(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/pearl122636/ (2021年12月3日 0時) (
レス) id: 77005ad5b8 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ああああさん» いえいえ、良かったです笑 (2020年10月28日 22時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - 読めました！本当にありがとうございます！(遅くなってすみません…) (2020年10月28日 21時) (レス) id: f63922dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ああああさん» R表示でも無理なら……ウェブの方でURLを貼っていただく他ないようです泣すみません (2020年10月26日 20時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
ああああ - あの、題名とURLどちらをコピペしても見れません…どうすればいいのでしょうか… (2020年10月26日 20時) (レス) id: f63922dcd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パール
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pearl12261/
作成日時：2020年7月29日 16時
