【selly】道を間違えずに/短編集 2

お迎え来てますがな ページ9

.






｢………｣



｢………｣



｢え…｣





だ、だれぇー！？

大会のカスタム
メンバーが1人お休みだからいつも通りありさかと2人の伝説を世に知らしめようと思っていた矢先



『あ、ちょうどいい人いるよぉー』



とおじじからの連絡
まじかぁっ！と思って待っていたわけだけど




全く知らない名前の、いやまじ知らんやん！動画とかでも一切見たこともないガチモンの知らん人がディスコに来た





｢ぁ、え、いやお、おじじさん……？｣



｢ちがいますね…｣



｢ですよね……｣




女の子だ
え、まじ誰。ガチ誰。ホンマに知らん。知らん知らん
怖い怖い怖いって





｢だ、だるまさぁん？これ俺らおじじにかんっぜんにやられてますよ｣


｢…だるま？あ、ありさかさん？｣



｢あ、はい。オレがだるまです｣



｢ありさかです｣



｢あ、えっと、放送ついてますか……｣



｢俺はない｣



｢俺はついてる｣



｢じゃ、えっと、なんて言ったらいいんでしょう
えぇっと……sellyの恋人です…。なぜここにいるのか私もわかってません｣



｢ふぅぇぇえええー！？｣



｢オレの女さんじゃん｣



｢いや、えぇー！？おじじまじやっとんな！｣



｢……これ…、か、カスタムってやつですよね｣




｢っすね｣



｢私、まだブロンズで足引っ張るし、なんか場違いなので落ちますね｣





｢いやいやいやいや、まてまてまてまて｣



｢はい｣





これ、どうすんのが正しい？
おじじデカすぎるんよ、爆弾が！！

sellyに殺される。いやマジで殺される


このまま除け者にしてバイバイしても、初めてであろう配信中のゲームを俺らがしても



殺されるっっ!!





｢あー、えー、一戦俺らとやりません？なぁ、ありさか｣



｢いや待ってくださいよ、だるまさぁん
チャット見て｣



｢なになに｣




いやもう既にオレらの命ないみたいですわ、これ




｢selly、怒ってますね｣



｢言ってやってください！女さん！俺らのせいじゃないんっすよ！
ここにいる人らみんなおじじとかいう上司に騙されてんすって｣




｢あ、いや。sellyは放っておいて大丈夫です｣





nanisiteru!!
yarunara oreto siro!!


うーん。これ、殺される






｢おにぃさん。俺らsellyさんに親指切られますよ｣



｢いやありさか、そこは俺らから差し出すんだよ｣



｢あ、献上してく感じね｣




｢sellyそんなことしないですよ、優しいので｣



｢あ、それは女さんだけの特権ってやつっすよ｣

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