閑話2 ページ2
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｢どうしましょ……───あぁ、A様が｣
脳内から全ての血が抜けてしまったかのように頭が冷たい
A様は今どのような気持ちで向かわれているのだろう
あんなに顔をほころばせて東屋を楽しみにされていたのに、先程の貴族のように彫刻の如く完璧な笑みを浮かべるA様なんて目にしたくなかった
｢ミラ、落ち着いてください。｣
グダリオ様の女中が罰せられたのはつい2日前だった
朝早くに遺体を受ける下働きが寮内を行き来しているのを見て気付いた
A様はこのことを知ったら絶対に…絶対に心を砕かれると思った。確信があった。
A様は人を人として平等に見てしまうから。
平民と貴族とでは何もかもが違うのに私たちにも優しく、敬意を持って接してくださる
貴族にとっては牛が一頭居なくなるような感覚でも、A様にとってはそうではない
死に涙を流し、心を砕かれ、様々なことに後悔なさるでしょう。
私は驚いたのです。
アイラからグダリオ様の一件を聞いて
私は生憎その場にはいなかったので、アイラの報告とその他の噂話でしか知りません
ですが、皆が口を揃えて言うのです
姫様は聖女だ。
と
貴族であるグダリオ様を上として扱い、グダリオ様からの言い分を聞いたあと、ただの平民からも話を聞く
そして双方に不利益を被らないように収めたと
A様は下働きや女中などの平民と、立場の弱い下級貴族から見れば聖女そのものだったのでしょう
逆に言えば力でねじ伏せることが出来る上級貴族からしたら面白くない話です
ですが数で言えば上級貴族の人数はそう多くはありません。
故に寮内はA様を賞賛する声で溢れていました。
そんな聖女と歌われるA様が、まさか自分の口出ししたことで女中を死なせた。
なんて知れたらどうなるか…
私は急いでチターゼ様とそう様に情報を共有し、黙っていただくよう願いました。
｢まさか……女中があんな大胆な行動に出るとは思わないではないですか｣
まさか死んだ女中の同僚が直談判しに来るなんて予想だにしてなかったのです。
女中が命を投げ出す様な行動に踏み切ってしまうほどA様は下のものから信頼され、希望とされ、拠り所とされている
｢取り敢えず、仕事をしましょう
チターゼ様も剣を振るいに行かれてしまわれたし、そう様に色々託したのでしょ？｣
｢えぇ……そうですね。A様が帰ってこられた時のために｣
私にはA様のお心を推量ることが出来ませんでした。
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ちーず - パールさんブルースター作者おめでとうございます！！こっそりと応援させていただいてました！パールさんの作品が大好きで何周しても飽きません！これからも無理をしない程度に更新頑張って下さい！！ (2021年3月12日 17時) (
レス) id: 49d5e6a1b1 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 夜風さん» ついにやっちゃいました笑次は5000人ですね(白目)これからも頑張ります！ (2021年3月11日 11時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - ruritowakiさん» なんとっ…！嬉しいです！ぜひテスト頑張って下さい！私も頑張ってできるだけ毎日更新します！！ (2021年3月11日 11時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - そうこさん» ついに得ちゃいましたね笑そうこさんにはもう、ほんと…いつもお世話になっおります。ぐらいの勢いです笑 (2021年3月11日 10時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 鈴凛さん» ひょぇ…こんな作品にそこまで時間をかけなくても(汗)責任が…笑私も読み返して誤字とか色々修復しますね！ありがとうございます！ (2021年3月11日 10時) (レス) id: ced046ff92 (このIDを非表示/違反報告)
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