過 保 護 の パパ 7【まふまふ】

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クルリと回った。

ふんわりとスカートが広がって、遠心力でちょっと体制を崩す




今日は結構おめかししている




スマホで調べた流行りのメイクに、右手のギブスが見えないためのポンチョ型の上着

髪の毛はさっきパパにサイドでお団子にしてもらった




我ながら完璧である






｢準備できたー｣



｢じゃ、行くよ｣



｢うん！｣





ソファーでスマホをいじりながら待っていたパパに知らせれば、既に準備を終えているパパがこちらに足を向けた


相変わらずどシンプルなのに、スタイルがいいからどこぞのモデルさんみたいだ





｢なんか可愛くない？｣



｢なぜ褒められたのに、嬉しくないのはないのだろう｣






しかめっ面で可愛いとか言われても全然嬉しくない


そもそもこのモデル級のパパとお出かけするために、背伸びしておしゃれしているんだ
可愛く見えなきゃ困る





｢出来れば目立たない格好の方がいいんだけど｣



｢あぁ……｣





パパに注目が集まっても困るもんね

確かにそこは盲点だった



もっと地味な服を着て、周りに擬態しなくちゃならないのかもしれない
有名人というのは色々なところで気を使っているようだ





｢誘拐されても嫌だし｣



｢それは無いから安心して。変なこと言ってないで行くよ｣



｢冗談じゃないのに｣






パパにとってそれが本気であっても、そう簡単に人目見ただけで誘拐に走られるほど可愛くはない


確かに？パパはお金もってるし、身代金目的というなら話は別だけど

この日本でそんなこと起こりゆるのか……
そもそも見た目的に言ったらパパは大富豪そうじゃないから、お金持ちかよく分からないだろうし





うだうだと言うパパの右手を掴んで、家の外までひっぱり出した






───今日はパパと水族館デートです。

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