過 保 護 の パパ ２【まふまふ】

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───っと思っていた自分を殴りたい。





いやあの時はプールで舞い上がっていて、帰りたくなかったのが半分

最近パパが優しいから謝れば大丈夫かなっと思ったのが半分




でも全然そうではなかったらしい





目の前でものすごくいい笑顔をしたパパが立ち塞がっている





｢えっと……Aちゃん……？｣





友達もみんな驚きだろう

私も驚きだ




まさか、プールまで来ると思う？





よし帰ろうと思った16時
市民館を出ると、目を背けたくなるほどのどす黒いオーラを放ったパパがそこにいて、私の笑顔が引きつったものだ




｢ごめん！パパ迎えに来てくれてたみたい。
みんなここで別れてもいい？｣




｢それはもちろん、いいんだけど……｣




みんなが目で大丈夫かどうかを聞いている

いえ、きっと私は大丈夫ではないでしょう。




そんな思いを込めて笑顔でばいばーいっと手を振った






｢ま、またねー｣





とてつもなく気が乗らないけれど、パパの方へと歩み寄る


その笑顔で人を殺す気か！



っと言いたくなるほどの凄みのある笑みだった





｢何度も連絡したんだけど｣




｢携帯が壊れて｣




ほらっと水没してしまった可哀想な携帯をパパに渡す


パパは笑顔をすっと消して眉根を寄せながら、電源ボタンを何度か押してみていた





でもやっぱりついてくれない





｢はぁ？なんで壊れたの｣




｢プールにおっことした｣




｢Aはどんなに注意しても、それの斜め上を行くね｣




｢ごもっともです……｣





さすがにナンパ未遂たちの話は出来ない


パパの怒りが目に見えるので、男たちの命を守るためにも、私の自由を守るためにもお口はチャックだ







｢携帯直るまでは家から出さないからね｣




｢はーい……｣




その日は非常に不機嫌なパパとタクシーで家に帰った

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