過 保 護 の パパ ２【まふまふ】

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2人が会話を終えたようで、パパはちょっと不満げな顔で、一ノ瀬さんは呆れ顔だ



さっきとあんまり状況変わってなくない？





｢パパ……？｣




｢僕達から離れないんだったら……好きにしてもいいよ｣





おぉーーー。
おおぉぉ……



思わず一ノ瀬さんの方へバッと頭を向けた
一ノ瀬さんは軽く笑ってくれた



なんと。なんとすごい人なのだろうか





あのパパを譲歩させるなんて………





｢一ノ瀬さん！ありがとうございます！｣



｢なんで、そらるさんにお礼を言うの！｣



｢パパもありがとー｣





もう気分は晴れやかだ

この時間で何をしたいとかないけれど、パパからあの言葉が出たことが何より嬉しいのである





｢行くぞ、2人とも｣





既にウエイトレスさんの後ろにいた一ノ瀬さんの所まで小走りで向かう



席を案内してくれるウエイトレスさんは素知らぬ顔で私たちを案内してくれるけど……あれ？




すぐそこに見える席を通り抜け、奥まったところまで行くとドアを開けられた


そこには4人席がぽつんと真ん中にあって、個室というものだろうか？




これで合っているのか不安になってパパの方を見るけど、特になんにもないかのように荷物を置いていたのでこれで合っているのだろう





｢A、座りな｣





ポンポンっとパパが自分の座っている席の隣を叩いた


一ノ瀬さんは私のお向かいに座るようだ




フカフカそうな椅子に座る
ちょっと緊張してきた……かも

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