過 保 護 の パパ ２【まふまふ】

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｢おい、どうしたんだよ。大丈夫か｣



｢そそそそらるさん。どうしましょ、僕どうしたら｣




そらるさんならなにかいい案が思いつくかもしれない


そんな思いでそらるさんに縋る
そらるさんは奇怪なものを見るような目で僕を押し返した




｢待て待て。いきなりなんだよ｣




｢Aが大変な目にあってるかもしれません。
誘拐とか強盗かもしれないんです｣




｢テレビの見すぎだろう、さすがに
過保護も程々にしてやれって、疲れたから寝てるだけなんじゃないの？｣




｢でも電話が…。それに家にかけても出てくれないし｣




携帯はマナーモードやら電源を切るという手で着信音な聞こえなくなるけれど、家の固定電話をわざわざそんなことする人はいない


少なくともAは絶対にしない




そらるさんもようやく僕の妄想出ないことを視野に入れてくれたのか、何か考えている





｢とりあえず家に帰って、状態を確認してみろよ
それかAちゃんの友達に連絡してみるとか｣




｢あ、そうだ！天月くん！｣





そういえばあまちゃんからも連絡が来ていたことを思い出す

どうかAのことであれ。っと思う反面、どうでもいい話でもあって欲しい



本当はAはなんでもなくて、家でお風呂に入っているとかそういうオチがいい





でもそれは見事に裏切られて、仕事終わったら電話して。
から始まるメッセージに目をひん剥いた




｢あ、あぁ………そ、そらるさん｣




なんの感情が分からないけれど、真っ黒くぐるぐるしたものが全身を駆け巡る





｢とりあえず天月に電話してみろ｣




そらるさんは、勝手に僕のスマホに指を滑らせて天月くんに電話をかけた





｢天月に聞いてみろよ｣

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