過 保 護 の パパ ２【まふまふ】

65 天月side ページ15

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作業をしていると急に電話がかかってきた

直ぐに手が離せなくて、鳴っている間に電話を取れなかったけど、もう一度かかってきたので通話ボタン押す





｢もしもしー。Aちゃんどうしたの？｣




時計を見ると6時くらいなので、割かし夕飯とかで忙しい時間だ


Aちゃんは全然話さなくて、あれ？電話繋がってるよね？っと不安になって画面を見るけど、やっぱり相川Aと繋がっている





｢Aちゃん、どうしたの？｣




だんだんと不安になってきて、テレビの見すぎだろうけど誘拐とかそういう犯罪に巻き込まれてて話せないとかだったらどうしようとか


でもそれは俺の取り越し苦労だったようで……



『あ、あの……天月さん』




元気のない小さな声が聞こえた




『とても迷惑な事をお頼みしたいんですけど』




｢なになに。どうしたの？｣




とても脅えた声で、もしかして泣いてるのかも？とさえ思えるほど重たく慎重な声に心拍数が上がる



なるべく優しく聞こえるように話してみたけど、顔が見えないとどうも上手くいってるか分からない





『あの……私の学校に来てはくれませんか？』





｢え、学校？｣




Aちゃんの学校は一応まふくんに教えられているので知ってはいるけど、絶対関わることはないと思っていた



だって、JKの住みかぞ




電話の向こう側でAちゃんではない声が聞こえて、Aちゃんが先生に変わりますね。っと言ってきたが




全く状況が掴めん




『変わりました。私保健室を請け負っている澤野です。』




｢あーどうも｣




保健室っとなるとAちゃんが動けないような怪我をしてしまったのか、体調不良の早退なのか



あーいや。この時間で早退はおかしいか




『今相川さんは、熱があってそれで色々あって結構派手に転ばされてしまって
こちらとしても1人で帰らせることが出来ず、保護者の方と連絡がつかなくて』




そこで優しい声音のザ保健室の先生が言葉を止めた



まふくん仕事かな……

急いでTwitterを確認したけれど、生放送とかでも無さそうだ




｢Aちゃんは大丈夫ですか？｣




『今は……まぁそうですね。身体的にはだいぶ落ち着いています』




妙な言い方にモヤモヤする
なんではっきり言わないのか………本人の前で言いにくい話とか異性には言えないこととかあるだろうし、言及はしないけれど




まふくん、このこと知ったらめっちゃ荒れるだろうな……

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