過 保 護 の パパ【まふまふ】[完結]

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｢まずいっ！ご飯！｣




不意に天月さんがキーボードを放棄して立ち上がる



まだ試合中だよ？



部屋の時計を見ると確かに7時になっていて、そう思うとお腹も空いてくる




｢あー、ご飯にしよ！｣



｢え、まだこれ終わってない……｣




｢まふくんに怒られる｣





あー、またパパか







天月さんはパパのことをまふくんと呼ぶ



最初の方はまふゆくんって呼んでたのに、ゲームしてる間にまふくんになってた




パパも天月さんのことをあまちゃんと呼んでたし、小学校とかの友達なのだろうか






｢抜けられるから大丈夫！｣




そう言って天月さんは2つ分のキャラクターを操作しながら試合を離脱した





7時か……3時間近くぶっ通しでやってたんだな









意外と面白かった



ほぼ死んでたけど。
でも天月さんのを見てるだけでも十分楽しかった




｢何食べる？出前取るけど｣




｢で、出前！！｣




魅惑的響きに思わず大きな声で返事をしてしまった



天月さんはクスクス笑ってる





だって仕方ない
パパコンビニ食とかファーストフードとか、体に悪いって食べさせてくれないんだもん





｢何か食べたいものあるの？｣




｢……ピザがいいです｣




｢りょーかい｣





あー。天月さんはなんていい人なのだろう。



素敵すぎる。イケメンだし、性格までもがイケメンだ





｢天月さんいい人ですね｣




｢どうしたん、急に｣





はははーっと笑いながら流されたけど、これからの5日間がとても楽しみになった

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