D.Gray-man 本当の私2

第51夜　ぺろぺろキャンディー ページ6

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｢３年ぶりだった。
兄さんは、私のために“科学班室長”の地位について教団に来てくれたの」



｢すごいね、コムイさん
いつもはあれだけど……」


｢うん。あれだけどね……
だから私は兄さんのために戦うの」


リナリーは頬を赤らめる

嬉しそう
私もお兄様と少しでも仲良くしてたら変わってたかな……

そんなないものねだり。
いや、やろうと思えばまだ間に合うかな……


｢兄弟かぁ〜。いいなぁ……Aは？」


｢えーとそれは……────」


｢あっ！ねーそこのカボチャー」


声のした方……明るい道通りの方を見ると奇抜な格好をした女の子がぺろぺろキャンディーを口に加えて立っていた

かなり幼いように見える
けれども親は近くにはいなさそうだ



｢“カボチャと魔女と小さな人形”のチケットどこで買えばいいの？」


｢いらっしゃいませー♪チケットはこちらでーす！」


なんだお客さんか

子供にしては口が達者だし、どこかで聞いたような声だったけれど、アレンがなんともないということはアクマではないということだ


疑ってごめんなさい
人を疑うってあまりいい気がしないけど、仕方ない。

一瞬女の子と目があって、ニッコリ笑われる




｢じゃあ行くよA！」


｢リナリー後半頑張ってくるね」


｢頑張ってね！」


私はアレンに抱えられてエントランスの方へ向かった
べ、別に抱えてもらいたかったとかじゃなくて、人形の役という名目です。

第52夜　スリ→←第50夜　おうち

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