D.Gray-man 本当の私2

第48夜　魔女 ページ1

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｢でもミランダ、あなた 本当に心当たりはないの？」


｢時計がこうなったのにはなにか原因があるはずだからね」


時計がイノセンスであるの可能性が高くて、それに一番近くにいる者はミランダさんである

つまり本当に時計がイノセンスならばミランダさんは……


｢思い出してみて本当の１０月９日のことを……」


ミランダさんは頭に手をあてて考える
確かにミランダさんにとって9日はたくさん訪れているわけで、何日前になるのだろう

それもどれも同じ時間であるからして変化がない

つまりは記憶に残りにくい、思い出すのは困難である


｢…あの日は……私、100回の失業をした日で………さすがに3ケタになると……」


100っ！？
最近は就職するの大変なご時世なの
いやでも、3桁は……

この国の景気状況は分からないけれど不景気とはこういったものなのだろうか


いやこれほどの小規模の街でそのようなことは起こりえないはず


｢明日なんか来なくていいって言って……」


｢それじゃないの」


｢え……？」


｢イノセンスがミランダさんの願望を叶えちゃったんですよ！！」


｢そ、そんな……私は、ただ愚痴っただけで……」


｢もしかしてミランダはこのイノセンスの適合者？」


｢え！？」


｢私もその意見に賛成
ミランダさんの願いに反応して奇怪を起しているんだとしたらシンクロしてる可能性も出てくる」


｢何？テキゴウシャ？」


｢ミランダさん！
時計に奇怪を止めるように言ってください！！」


ミランダさんはわかったといい魔法使いのように時計に手をかざしてベタなことを言い続ける

そういった感じにイノセンスを扱う人を初めて見る

がそもそも私はそんなにたくさんの適合者を見ていないので、一概には言えない


圧倒的絶対数の少なさ


｢時計よ。時計。今すぐ時間を元に戻して〜」


───ﾀﾞﾝ

新聞が投函され音だ
アレンたちは走って見に行く


｢どう？」


「「10月……9日」」


｢そう簡単にはいかないって訳だね」


それはなんの効果もありませんよー
というなんとも嘲笑われたような気分だった


｢もう一回初めから考え直そっか……」

第47夜　怒る少女→

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