D.Gray-man 本当の私を探して見つけたものを大切に12

第5歩　神山 ページ7

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『バスには無事乗れました。
電気あるでしょ？ロウソクは買いません

あと少しだから待っててね』


送信っと


窓の外へ目をやればもう日も落ちて暗くなっていた


建物は見えなくなり、木ばかりが並んでいる


すなわち郊外……

ミカのメールにあった通り何も無いとは思うは文字通り何も無いのだ


このバスの不便さが物語っている


運転手「神山ー、次は神山です」


リナリー「降ります」


──ｳｨｰﾝ


バスから降りる


森ばかりの道を迷わず進む

そして少し歩いたところに明かりが見えてくる


待ちきれず走って残りの道を縮める


──ｺﾝｺﾝ


リナリー「ミカー？来たよー‼」


ミカ「はーい！今開けるわ」


中から声が聞こえる

前髪を整え、服を回ってチェック
問題なし！

周りを見渡すが相変わらず何も無い
この当たりには家もない
一つ先のバス停なら小さな集落はあるけど


なんたって、元々駅のないところに家を建ててバス停を作れなんて市長さんに講義しに行ったくらいだもの


何をしたか想像はつかないけど、バス停はいつの間にか作られていた


しかも神山って……まんますぎて……


まぁ誰も本当に神様が住んでるなんて思いもしないんだろうけど


──ｶﾞﾁｬ


ミカ「ごめんなさい。遅くなった……。少しあの人を部屋に連れていくのに手間取って……」


リナリー「なんだぁー言ってくれれば手伝ったのにー」


ミカ「ありがとう。でも途中まで行ってたから

さ、それより入って」


リナリー「おじゃましまーす！」

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