D.Gray-man 本当の私を探して見つけたものを大切に12

第30歩　私以外 ページ34

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「「お誕生日おめでとう‼」」


───ﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝ

破裂音が所々で聞こえる
反射的に閉じた目を開けば、旧仲間が笑顔で待ち受けていた


貴方「みんな示し合わせてたな」


アレン「びっくりした……」


貴方「本当にビックリだよ！お父さ…………」


つい癖で口走りかぁーっと赤くなる
さっきのクラッカー音で緊張が吹っ飛んだか……


リナリー「仲がお熱いことで」


貴方「うぅー忘れてください……」


アレン「いつも家ではパパかお父さんだからね」


貴方「余計な事は言わんでよろしい！」


ラビ「奥さんは元気ですか？殿ぉー」


アレン「そんなの本人に聞けばいいのに」


ラビ「冷たいな……」


ガヤガヤとそれぞれ久しぶりの人と思い出の話をし始める
私はもちろんリナリーの元へ


貴方「リーナリー、メリークリスマス！」


リナリー「A〜お誕生日おめでとう」


貴方「ありがとう」


リナリー「髪切ったんだね」


貴方「うん、リュカが短くしたのが見たいって言うからさ」


リナリー「うわぁー、いくつになったんだっけ」


貴方「4つ」


リナリー「大きくなったね……。相変わらず2人は正反対なの？」


貴方「そうなの！アレンがエマを甘やかすんだから、もぉー大変！リュカはリュカで自分の事何も言わないし……」


リナリー「年頃ね……」


貴方「これからが思いやられる」


久しぶりに笑い合う
この時間がたまらなく楽しい


リナリー「そういえばどうして団服？」


貴方「なんとなく。今日くらいしか着る機械ないし、“誰かさんが大事に持ってた”おかげで保存状態もいいから」


アレン「聞こえてるA」


持っていた諜報人がきた
私もアレンも酒癖がやばいそうなので禁止している
だから酔っているということは無い


ラビ「背伸びてないんさねー」


貴方「これでも5cm伸びましたー‼」


ラビ「チビ」


貴方「ノーデレカシー」


ぎーーぃといがみ合っていると、後ろから足音が聞こえる


「おい、モヤシの女」

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