検索窓
今日:9 hit、昨日:10 hit、合計:38,005 hit

第11歩 時間の尊さ ページ14

.



ミカ「アレン……私、ちょっと外に出てくるから家にいてね」


もちろん朝の出来事の後で返事なんて返ってくるはずないが、聞こえていることを信じて家を出る


暖かい陽の光が私を照らす
周りに人がいない道を歩く

上を見れば青空が広がっている


ミカ「よいしょっ……と」


軽い坂の芝生に腰を下ろし空を仰ぐ


ミカ「やっぱりキレイだな……」


手を伸ばす
決して届くはずもない空。手が透け、青空が見え隠れしている


ミカ「時間は……有限ね……」


初めはあんなに時間が要らなかったのに、今では欲しくてたまらない


久しぶりにアレンが怒こっているのを見た
確か2回目……1回目は二年前、ここに引っ越したばかりの昼下がりだった


────────────────

ミカ「アレン。悲しいのは分かるけどそろそろ出てきたら?」


アレン「もう嫌だ」


ミカ「そんなにAがいいの?」


アレン「Aがいない世界なんてどうだっていい」


ミカ「…………。」


ドア越しで話す2人は、お互いの顔は伺えない


ミカ「そんなにAご必要なら私がなるよ」


アレン「え……?」


ミカ「ほら、私体格も超えも見た目もそっくりでしょ?
あとは髪を染めて口調を変えれば見分けなんかつかないわ」


──バンッ

ドアが勢いよく開き、血相を悪くしたアレンが前に現れた


アレン「バカに……してるの……」


ミカ「し、してない」


その時のアレンの目は忘れられない


アレン「Aは……Aだ。ミカにだってなれやしない。二度とそんなことを言うなっ‼」


────────────────

あの時は衝撃的だったな……
全面的に私の考え足らずだと反省してる

でもアレンは私をAと間違えることが多し、あんなことを言わせたのはアレンだ


ミカ「A……あなたは幸せ者ね。こんなにも愛されて、ちょっと羨ましいわ」


空に向かって言う
きちんと届いているのだろうか……いや、そんなことを考えるのはヤボか


ミカ「A……私にはもう時間が無いの。だから________」

番外編→←第10歩 時の流れと空と



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (119 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
設定タグ:ディーグレイマン、Dグレ , 本当の私 , D.Gray-man   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

パール(プロフ) - さっちゃんさん» やっぱり最後はハッピーになってもらわないと、今まで不幸にさせすぎてしまったので、ありがとうございます! (2016年11月20日 7時) (レス) id: bcc8f6a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん(プロフ) - 最後はやはりハッピーエンドですね(^ ^) 完結していた事に気付いたのが、今日で一気読みです サイコーでした*\(^o^)/* (2016年11月20日 2時) (レス) id: 721a3cd878 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 梅雨さん» ありがとうございました!意外にも早くあと話が終わり、本当にこれで終わりでいいのか?とか自問しつつ区切りをつけました。応援ありがとうございました (2016年10月17日 20時) (レス) id: bcc8f6a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨 - 作品の完結、お疲れ様でした!この作品は、いつも更新を楽しみにしていたので、少しばかり寂しいですw他の作品も頑張ってください!! (2016年10月16日 2時) (レス) id: 8a6c331402 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - メイリーさん» いえいえ、ご期待にそれて良かったです!リクエストありがとうございました! (2016年9月15日 22時) (レス) id: 9e1ba6b0be (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:パール | 作成日時:2016年8月31日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。