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「あの唄はお前が造ったんだろ」
「……うん。そう……みたい」
全部全部繋がった
どうしてこの唄が私の願いを叶えたか
私のイノセンスで造ったからだ
私の造ったのは『願いを叶える唄』
そりゃあの男の人は関係ないや……だって私に“紙”をくれただけだもの
家族を……国民を殺したのはあの男でもない唄でもない
…………私なんだ
「そんな暗くなんなって。昨日あんなにケロッと殺してたじゃん」
「私結構家族は大事にする
いくら私でも赤の他人と肉親を同じ人としては見れないわ」
「そっか……まぁそんな悲観すんなって
“神”がやったことに善も悪もないんだってさ」
……っ!確かにと私は思った
ここは私の世界なんだ
私がいいと思うならいくら残酷なことをやっても咎める人なんかいない
何故か肯定されたみたいで顔が熱くなる
「私……お前じゃなくてミカっていう名前があるんだけど」
「んじゃ、ミカもオレの事ネアって呼べ」
「……気が向いたらね……」
「ん!まいっか。ミカはツンデレだもんな〜」
「は⁉ツツンデレ⁉ち、違うもん‼ちゃんと呼ぶし‼“ネア”!ほらこれで満足でしょ⁉」
「ぷ……はっ!必死になりすぎっ……ったくお前は可愛いな 」
「……またお前って……」
──クシャクシャ
頭をなでられる
ふとお父さんのことを思い出す。もう顔も声も何も覚えていないけど、私を育んでくれた人
大切な一番最初の家族────
「なぁーミカ。この川の向こうって何だと思う?」
「えっ!知らないの……?」
「すっげームカつく」
「この先にはね海があるんだよ」
「海?」
「そう。すごく広くて終わりが見えないの
そんな広いところに水があって、青くてしょっぱいの」
「なにそれ……水たまり?」
「そんなもんじゃないわ。この世界の7割も海なのよ」
「はい?嘘だろ?」
「本当よ。私は昔その海の向こうにも行ったことがあるんだから」
「へぇ〜すげぇな。行ってみたい海ってやつ」
「行けばいいじゃない。3日もあれば着くわ」
「3日か……。やっぱ無理だな」
「どうしてよ」
「オレさ弟がいるわけだけど……まぁ色々あってさ」
濁してきたという事はあまり踏み込んで欲しくないんだろう
気になるけるやめる
「あぁーー‼でもちょー行きたい‼」
「そんな事言われても……」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
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ミリア - すごく気に入った作品シリーズで大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらディーグレイマンの世界にトリップか転生したKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さい応援してます (2017年8月27日 11時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 梅雨さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年8月7日 5時) (レス) id: 7d230edd47 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨 - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年8月7日 2時) (レス) id: 8a6c331402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パール | 作成日時:2016年8月6日 9時