episode76 ー嘘だろー ページ37
ー影浦視点ー
そこには、Aと二宮が2人ですやすやと寝ている様が。
俺は、自分の好きな女と犬猿の仲である二宮が膝枕の関係で寝ているのは腹が立った。
だが、気持ちよさそうに寝ているAを起こすのは流石に罪悪感がある。
そうだ、二宮を起こそう。
「おい二宮ァ!てめー、何スヤスヤ居眠りこいてんだよ!」
俺は気持ちよさそうに眠っている二宮を蹴った。
案の定、二宮は不機嫌そうな顔をして起きた。
「…何の用だ。」
こいつは、慌てる様子や焦る様子等全く見せず、さも当たり前の様な顔をして何の用だ、とかほざきやがった。
なんだかイラっときてアッパーでもかましてやろうかと思ったが、それより先にゾエに抑えられた。
俺は文句を言おうとしたが、それより先に俺の文句にかぶせる様に犬飼が二宮に話しかけた。
「二宮さ〜ん、Aちゃんに膝枕して貰ってた様ですけど、付き合ってんですか?」
こいつは、さも面白そうな口調で話していた。犬飼は他の奴らからしたら面白いだろう。あの二宮に女ができた、なんてなったら。
俺だって、もしそんな事になったらゲラゲラ笑っていただろう。
相手がA以外なら、の話だが。
しかし、二宮の口から出たものは信じたくないものだった。
「あぁ、そうだが。」
…は?
この瞬間、この部屋の時が止まった様な気がした。1秒、5秒…たったそれだけの時間が、まるでゆっくり、ゆっくりと蝶の飛ぶ様な遅さで流れた。
「え… う、うそですよね?」
鋼が、信じられない といった気持ちを全面に出して尋ねた。恐らく俺も鋼と同じ様な顔をしているだろう。
しかし、二宮の口から出たのは
「嘘ではない。お前達が来る少し前から付き合ってもらっているが?」
なんてことはない、といった様子で二宮はそう言い、カクンと揺れるAの頭を自身の肩に乗せてやっていた。
嘘だと、信じたかった。
ー ー ー ー
この日、俺はどうやって帰ったか覚えていない。
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ナカナカナ - とても面白かったです!頑張って下さい! (2019年4月6日 20時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - スノウさん» あああ… ご指摘、ありがとうございます。飛んでました。非公開のままにしてたっぽいです…本当にすみません! (2019年3月15日 19時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませて頂いてます。疑問なのですが、67と69の間が、話が飛んでる気がするのですが、気のせいでしょうか?話数が狂ってるだけならいいのですが。 (2019年3月15日 19時) (レス) id: 2d7621199e (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - 爽薇さん» ああああ……そーなんですよ、そういう意味じゃないんですよォォォ…← (2019年2月13日 12時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - 巻良さん» 私もちょーっとだけ書いててしんどくなります…←はい!今日でとりあえず落ち着きましたwまた更新頑張ります! (2019年2月13日 12時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:21ひかゆづ | 作成日時:2019年1月7日 22時