episode68 ーラウンジでの遭遇ー ページ28
ーA視点ー
ボーダーに着くと、秀次くんは防衛任務があるからと言って、任務へと向かっていった。
今日は非番であるあたしは特にやる事もなくて、ラウンジで適当な所にある椅子に座ってスマホを弄っていた。
すると、前にあったことのあるある黒スーツが近くを通りかかった。
あたしが、「あ。」と声を上げると、向こうもあたしに気づいたのか、こちらを見ると、あたしの席の方に歩いてきた。
「あ、えと、ランク戦ぶりです…
二宮さん。」
そう、見た事のある黒スーツ、それはこの前のランク戦であたしが負けた、二宮匡貴 だ。
「お前は、確か影浦隊のAだったか。」
あたしの名前を覚えていたのか、そんな風に尋ねられた。あたしはコクリと頷くと、二宮さんは満足そうに頷いた。
「前いいか?」
と、尋ねられれば、特に断る理由もないし、同じ射手として聞きたいこともあったので、
「どうぞどうぞ!」
と、席を勧めた。
そして、二宮さんはあたしの目の前の席に座ると、話し始めた。
「元々お前の事は噂に聞いていた程度だったが、この前偶然ランク戦のブースを通りかかったときに米屋とのランク戦を見た。その時以来、お前の事を注目していた。」
なんと。あたしはB級1位チームの隊長に注目されていたのか。
「本当はチームに勧誘するつもりだったが、それより先に影浦隊に入っていたからな、やむなく断念した。」
これは驚きの真実だ。まさか、二宮さんがそこまであたしの事を買ってくれていただなんて。
更に、二宮さんは驚きの一言を付け加えた。
「あと、出水や米屋、影浦たちと話している時のお前を偶然見た時、お前の笑っている顔が好きになった。」
…え?
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ナカナカナ - とても面白かったです!頑張って下さい! (2019年4月6日 20時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - スノウさん» あああ… ご指摘、ありがとうございます。飛んでました。非公開のままにしてたっぽいです…本当にすみません! (2019年3月15日 19時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませて頂いてます。疑問なのですが、67と69の間が、話が飛んでる気がするのですが、気のせいでしょうか?話数が狂ってるだけならいいのですが。 (2019年3月15日 19時) (レス) id: 2d7621199e (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - 爽薇さん» ああああ……そーなんですよ、そういう意味じゃないんですよォォォ…← (2019年2月13日 12時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - 巻良さん» 私もちょーっとだけ書いててしんどくなります…←はい!今日でとりあえず落ち着きましたwまた更新頑張ります! (2019年2月13日 12時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:21ひかゆづ | 作成日時:2019年1月7日 22時