episode67 ー過去と決意ー ページ26
ーA視点ー
ボーダーへと向かいながら、あたしは秀次くんから、第一次大規模侵攻でお姉さんを亡くした事を聞いた。
それ以来、近界民を恨むようになったことも。
…その時の秀次くんの顔は、見たこともないほど怖かった。
でも、それも当然なのかもしれない。
だって、家族を殺されているのだから。
そして、秀次くんは、秀次くんのお姉さんとあたしが似ている、と言った。
「え?そうなの?」
「はい。最初は姉さんが生き返ったみたいで嬉しかったです。でも、話していくうちに、ちゃんと先輩のことを知りました。その上で、先輩て話せてることが嬉しいと思えるようになりました。」
…話している時の秀次くんは、さっきとは打って変わって幸せそうな表情をしていた。
そして、更に一言付け加えた。
「だから、姉さんに似ていて、更には大好きな先輩であるA先輩を、近々あるだろう大規模侵攻から、絶対に守ります。」
その時の秀次くんの顔は、なんだかとっても真剣な顔をしていた。
あたしの事を考えていてくれるのは嬉しいけど…
「ありがとう、秀次くん。でも、あたしは守られてばかりじゃないからね?」
と、ニヤリと笑っていえば、秀次くんは苦笑いをして
「A先輩なら、そういうと思いました。」
と、呟いた。
あたしは、いい後輩を持ったなぁ…
なんて思いながら、ボーダーへの道を2人で歩いた。
案外、ボーダーは近く感じた。
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ナカナカナ - とても面白かったです!頑張って下さい! (2019年4月6日 20時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - スノウさん» あああ… ご指摘、ありがとうございます。飛んでました。非公開のままにしてたっぽいです…本当にすみません! (2019年3月15日 19時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませて頂いてます。疑問なのですが、67と69の間が、話が飛んでる気がするのですが、気のせいでしょうか?話数が狂ってるだけならいいのですが。 (2019年3月15日 19時) (レス) id: 2d7621199e (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - 爽薇さん» ああああ……そーなんですよ、そういう意味じゃないんですよォォォ…← (2019年2月13日 12時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
21ひかゆづ(プロフ) - 巻良さん» 私もちょーっとだけ書いててしんどくなります…←はい!今日でとりあえず落ち着きましたwまた更新頑張ります! (2019年2月13日 12時) (レス) id: 689bd3d6f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:21ひかゆづ | 作成日時:2019年1月7日 22時