59.父の実験 in 第一実験室 ページ26
父に連れて来られたのはこの建物の最下層にある、少し湿っぽい空気の部屋だった。
部屋の中は暗く、周りがよく見えない。
父は見えているのか、この少し細長い部屋をドンドンと奥へ進んでいく。
床には訳のわからない機材の様なものが転がっていたり、部屋の両端には何処かのアニメにでも出てきそうな人一人入る程の大きさの水槽の様なものが青白い光を放っていた。
そして、おそらく一番奥と思われる場所に来た。
父はそこに置いてあった椅子に座り、何処かの警備でもしているような大量のパソコンが並んだ机から資料を取りだし私に手渡した。
父「まずは、そこに書いてあることを読め」
私は言われた通りに資料に目を通す。
……これは……一体どういうこと？
書かれている内容を見て、私は目を疑った。
何故なら、そこには父が知るはずのないキドさん、セトさん、コノハさんの情報がびっしりと書き込まれていたから。
父「驚いたろう？あいつらにはあの時ちょっと細工させてもらったからな」
主「……これと、食堂にいた彼等と何の関係があるんですか？」
父「わからないか？その資料を元に、そいつらのクローンを造り出した、ということだ。まあ、能力の精度は劣るがな」
当たり前の様に、さらっと口にした父。
クローン？
本当にそんなものが造れるのか？
でも、確かに食堂彼等はいたのだから……。
父「私はね、彼等のあの能力が欲しいんだよ！あれさえあればなんだって出来る！そのためならね、私は何でもするんだよ……！！」
父はまるで新しいオモチャを与えて貰った子供の様な表情をして、そう言った。
正直、私には全く理解出来ない内容。
こんな能力の何がそんなに良いのか……。
兎も角、私はこの部屋から出たくて仕方なかった。
凄く、空気が悪い。
父はまだ一人で何か語っていたから、私はそっとその場を後にした。
続く (更新停止中)
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←58.試験体 in 食堂
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紅芭(プロフ) - モカさん» ですよねwありがとうございます！ですよねぇぇぇ！←！ (2014年11月10日 20時) (
レス) id: c0d18573de (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 私ならもう親父×してるなw応援してます！カノかっこいいいいい！← (2014年11月9日 0時) (レス) id: 82c27676e5 (このIDを非表示/違反報告)
紅芭(プロフ) - 宙空♪さん» ホントですか？！凄く嬉しいです！はい、少しずつですが頑張らせていただきます (2014年3月9日 0時) (レス) id: 9cfc666cb5 (このIDを非表示/違反報告)
宙空♪(プロフ) - すごくこのお話好きです(*´∀｀*)更新がんばってください！応援してます(ﾉ´∀｀*) (2014年2月6日 6時) (レス) id: 81e5aa3430 (このIDを非表示/違反報告)
紅芭(プロフ) - 風凛さん» わかります！私も結局全員好きなんでwはい、更新頑張りますね！！ (2013年11月16日 18時) (レス) id: 9cfc666cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧村 紅芭 | 作成日時：2013年10月27日 15時
