52.能力発動 in 社長室 ページ19
父「はやく行けよ」
そう言って、父は私の背中を軽く押した。
そのせいで私は社長室のドアにぶつかり、この静かな空間にドンッという音が響く。
当然、部屋の中からは「誰だ」と言うここの社長であろう人の声が聞こえてくる。
どうしよう……。
私がなにもせずその場に立ちすくんでいると、案の定、父から催促の言葉がかけられる。
どうしよう、どうしよう……。
人を……なんて、できる訳がない。
父「チッしょうがないな。おい、腕出せ、腕」
主「え……?」
父は無理矢理私の手をとると、ポケットの中から赤っぽい色の液体が入った注射器を出してきた。
主「……どうするつもり何ですか」
父「勿論、こうする」
父は、何の躊躇もなく私の腕に針を指した。
痛くて、思わず顔をしかめてしまう。
中の液体が半分ほどになったところで、だんだんと頭がボーッとしてきた。
これは、ヤバい……。
気づけば注射器はとっくに抜かれていて、目の前には、不振に思って出てきたのであろう社長が立っていた。
その目は、大きく見開かれている。
その理由を理解するのに、十秒とかからなかった。
他のだれでもない、私が、その人に向かって、恐らく能力で出したのであろう拳銃向けていた。
主「あ……」
後ろから、父の小さく笑う声が聞こえる。
主「い……嫌……」
父「……やれ」
父が酷く冷たい声でそう言いはなった瞬間、私の意思とは関係なく、指が、引き金を引いた……。
パァンッ、そんな音と、火薬の臭いが部屋に充満していく。
私は、大きな罪をおかしてしまった。
もう皆の元へは戻れない。
「ごめんなさい……」
そんな言葉が、自然と口からこぼれた。
だんだんと意識が朦朧としてくる、そんな中で最後に見たのは……
……キドさん?
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紅芭(プロフ) - モカさん» ですよねwありがとうございます!ですよねぇぇぇ!←! (2014年11月10日 20時) (レス) id: c0d18573de (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 私ならもう親父×してるなw応援してます!カノかっこいいいいい!← (2014年11月9日 0時) (レス) id: 82c27676e5 (このIDを非表示/違反報告)
紅芭(プロフ) - 宙空♪さん» ホントですか?!凄く嬉しいです!はい、少しずつですが頑張らせていただきます (2014年3月9日 0時) (レス) id: 9cfc666cb5 (このIDを非表示/違反報告)
宙空♪(プロフ) - すごくこのお話好きです(*´∀`*)更新がんばってください!応援してます(ノ´∀`*) (2014年2月6日 6時) (レス) id: 81e5aa3430 (このIDを非表示/違反報告)
紅芭(プロフ) - 風凛さん» わかります!私も結局全員好きなんでwはい、更新頑張りますね!! (2013年11月16日 18時) (レス) id: 9cfc666cb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧村 紅芭 | 作成日時:2013年10月27日 15時