【カゲプロ】心って簡単に開けるもんじゃないですよね 第二部

50.会議 in メカクシ団アジト ~マリーside~ ページ17

今、私たちは、Aを抜いた団員全員が集まって会議を開いている。

部屋には、なんとも言えない重苦しい空気が流れている。

こういう空気、私は苦手だなぁ……。

キドが私達を集めたのに、全く口を開こうとしないし、カノ、シンタローは何か考えているような感じがする。

珍しく、カノは欺いていない。

私は、いつもどうり笑ってくれてる方が良いと思うんだけどな。

そんな沈黙を破ったのはエネちゃんだった。


エネ「あの〜……もう一回、私がメール送りましょうか？着拒されてますけど。アハハ……」


………………。

誰も、何も言わない。

わ、私、何か言った方が良いかな？

でも、当然、私の頭には気のきいた言葉など浮かばない。


カノ「居場所は、特定できてるの？」


突然、カノがそう言った。

何時もより、真面目な声で。


エネ「！……大体は」

モモ「じゃ、じゃあ、そこに乗り込んで！」

ヒビヤ「そんなの無理でしょ。どうせ相手は武器持ってるだろうし。んなやつらに、ま丸腰の僕らが勝てるとでも？……もう少し考えて物言いなよ、おばさん」

モモ「な……！」


モモちゃんは、拳をふるわせてはいるものの、ヒビヤ君の言ったことは正しいから何も言い返せない見たい。

どうしよう……。


シンタロー「でも、場所がわかってるんなら、一度行ってみる価値はあると思う。もしかしたら、相手の新たな情報が手に入るかも知れない。」

カノ「行くなら、二、三人がいいね」

キド「……それなら、俺が行こう。俺なら相手に気づかれないだろうからな」


私も行きたい。

けど、絶対みんなの足引っ張っちゃうし……。


セト「俺も行くっすよ。女の子一人では行かせられないっすから」


セトも行くんだ……。


コノハ「僕も行く……」

キド「じゃあ、この三人で行くぞ」


やっぱり、私は皆の力になれないのかな？

何か、何か私にできること……。

そうだ！


マリー「じゃあ、私がお茶入れてあげるね！」

キド「あ、あぁ……」


皆、ポカーンとした顔で私を見ている。

そ、そんなにおかしなこと言ったのかな、私？

でも、少し、空気が軽くなった気がする。


エネ「明日は雨なので、明後日に行きましょう！もちろん、私はナビゲート役なので行くんですよ？団長さん」

キド「え？あぁ、すまない。頼んだぞ、エネ」



明後日は、とびっきり美味しいお茶淹れなくちゃ！

51.初仕事 in ？？→←49.体力調査 結果 in 会議室

• 金　運: ★☆☆☆☆
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