内緒 ページ19
カカシside
カカシ 「... やめるって、この演習のことを、かな?」
貴女 「それ以外に何があるって言うの?」
Aは俺を嘲笑するようにクスクスと笑った。
俺は少し考えて質問した。
カカシ 「何でそう思った?」
貴女 「だって、このまま続けてたっていつまでもたってもクリアできないもんね?」
そして人差し指を唇の前に立て、ニヤリと笑いながら一言付け足した。
貴女 「... もちろん、個人だけの力じゃ、ね」
目つきがいつもと違うな。
それに...
カカシ 「気づいてたのか?この演習の本当の目的」
貴女 「気づいたっていうか、鈴が3つだけってところからおかしいと思ってたし」
カカシ 「...... 」
貴女 「それに、もし私がカカシっちの立場だったら、こんっなぐだぐだなチーム、こっちから願い下げだよね」
ハハッ、とまた嘲笑うA。
そして、ため息を一つ吐いて言った。
貴女 「... んで、どうするの?」
カカシ 「... うん。じゃあAは俺から鈴を取れたら合格ってことで」
するとAはさっきまでの表情がコロッと変わり、キョトンとした顔になった。
貴女 「え、そんなんでいいの?たかが鈴取りで」
たかが、か... 。
俺も随分ナメられたもんだ。
カカシ 「... ククク... 」
貴女 「何がおかしいの?私変なこと言ったかな?」
カカシ 「いや、たまにいるんだよね。そうやって甘く見て余裕ぶってる奴が」
貴女 「... あ?」
カカシ 「そんなこと言って、結局取れなかったら恥をかくのは君だよ?」
Aに挑発をかまして、俺は構えの体勢に入った。
Aは俺の挑発にキレたのか、体がピクッと反応した。
貴女 「... だから」
カカシ 「っ!」
来るか?
貴女 「だからたかが鈴取りだって言ってんでしょーが!!」
その瞬間、
チリン
カカシ 「え?」
俺の前には、地面に刺さった1本のクナイと、腰に下げていた鈴が。
貴女 「あ、ごめん。3つとも取っちゃった... 」
今のこの状況に頭がついていかず、体が動かなかった。
ヒョイッ
貴女 「ね?たかが鈴取り、だったでしょ?合格だよね?」 ニコッ
カカシ 「... いつから俺の背後にクナイを準備してたの?影分身を使ったとか?」
貴女 「え?」
カカシ 「え??」←
貴女 「そんなのしてないけど」
カカシ 「んじゃどうやって... 」
また笑みを浮かべて言った。
貴女 「フフッ。... ナーイショ」
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わらびもち(プロフ) - 奈々美さん» ありがとうございます!最近忙しかったんですが、これからはちょくちょく更新できそうですので(。-∀-。) (2016年10月16日 12時) (レス) id: d1dad03230 (このIDを非表示/違反報告)
奈々美 - いつも楽しく読ませて頂いています!とっても面白いですね♪これからも、更新頑張られてください!! (2016年10月15日 19時) (レス) id: 8788e83830 (このIDを非表示/違反報告)
ミラク - わらびもちさん» よねー! (2016年10月5日 7時) (レス) id: 0d1bd762a1 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - ミラクさん» ならよかった!だよねー!時空間忍術いいよね。゚+.(・∀・)゚+.゚ (2016年10月3日 17時) (レス) id: d1dad03230 (このIDを非表示/違反報告)
ミラク - わらびもちさん» いや、平気!!時空間忍術ってやっぱ憧れるわ〜ってな感じで私はやったから、被っても平気っすよ!! (2016年10月2日 20時) (レス) id: 0d1bd762a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三河。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時:2016年9月2日 23時