君と見る未来3 (ページ19)

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「あ、Aさん、すみません下向いて歩いちゃって…お疲れさまです」

『あ、匠海くん！お疲れさま！私の方こそごめんね、私も下向いてたから』

引き寄せられた手はすぐに離された
少し見上げた先にある匠海くんの顔

かっこいい顔してるなぁ

匠「いえいえ、とんでもないです！浴衣可愛いっすね、撮影ですか？」

『今YouTubeで生配信してて…』

匠「そうなんすね、僕ずっとAさん推しなんすよね、プデュのときから」

『え、ありがとう！私も匠海くんオールラウンダーで応援してた！』

匠「え、ほんまっすか！ありがとうございます！なんか匠海くんだと距離あるんで匠海って呼んでください！これから仲良くなりたいです！」

『わかった、匠海って呼ばせてもらうね！こちらこそよろしくね！』

匠「じゃあ頑張ってください！失礼します」

『練習頑張ってね！またね！』

匠「あ、」

といって私の耳元に匠海の顔が近づく

匠「その可愛い姿、俺だけに見せてくれたらいいなぁ…なんてね(笑)じゃあまたです！」

なんだこの子

不覚にもドキッとしてしまった

階段を登り終わったとき
私の前、足元に黒い影が映る

見上げると…