君と見る未来3 (ページ20)

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「Aさん…？今何してたの？」

それは背の高い細身で全身黒の格好の人

『田島くん…』

今まで敬語だった田島くんがタメ口で言ってくる

その顔は少し怖い

田「今、匠海と何してた？」

『何ってぶつかって倒れそうになったところを支えてもらっただけだよ』

田「顔近づいたりしちゃって、そんな仲なんですか？」

『いや、それは匠海くんが…』

ちょっと怖いのに、胸の鼓動が早くなる
誤解されたくないな

田「こんな顔するつもりじゃなかったのに…はぁごめんなさい。浴衣姿めっちゃ可愛いです」

ふわふわした笑顔になる田島くん

『ありがとう！』

田「匠海より先に見たかったなぁ(笑)」

『はは、変わんないよ(笑)』

田「いや、俺からしたら変わります！」

と言って近づいてくる田島くん

『なになに、近いよ』

手を握って見つめてくる

田「俺だって男です」

顔が近づいてきて、思わず目を閉じてしまう

田「ふふ、キスされると思いました？」

目を開けると笑いながら言われる

『思ってないから！！』

田「いや、思ってたでしょ、目閉じてたもん(笑)でもこれはとっておきます(笑)」

『早く練習に戻りな！じゃあまたね！』

田「Aさんまたです！」